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4K8K放送完全移行か!? 2018年実用放送 放送局決断迫る 視聴者の混乱必至!普及に影響

 近い将来、いまのハイビジョン(HD)放送、つまり2K放送が、より高画質な4K・8K放送に切り替わるかもしれない――。

 そんなビジョンが水面下で渦巻いている。テレビ放送の完全デジタル化は、受信環境を含めると今年春に完遂したばかりだが、一つの目安に挙がっている2030年以降に、4K・8K放送完全移行が果たして到来するか。

 それを示唆するような総務省の中間報告が7月末に公表された。中間報告の本題は、その前段階となる内容だが、これが今、放送界にとって最も大きな課題となっている。まさに将来を左右するもので、4K8K放送完全移行にもつながる議論で注目されている。

総務省新ロードマップ

 まずは、第2次中間報告の概要を見てみる。総務省「4K・8Kロードマップに関するフォローアップ会合」(第6回)が7月23日行われ、昨年9月に示した「第1次中間報告」のロードマップを改訂した「第2次中間報告」案を示し、同月30日に正式な同中間報告を公表した。下表参照。

ロードマップ

 今回の改訂は、“2018年衛星放送4K・8K実用放送の伝送路などの具体化”と、“ロードマップの対象期間を2020年までから「2025年頃まで」に延ばし、より長期的展望を示した”ことが大きなポイントだ。今年3月17日の第5回会合後、WGが4月17日から7月9日まで7回の会合で諸課題を検討しとりまとめた。

 現状4K放送は、昨年6月CS放送のスカパー!プレミアムサービス上で試験放送「Channel4K」(事業主体はNexTV‐F)が開始され、今年3月に同じくスカパー!プレミアムサービス上で4K専門放送「スカパー!4K総合」と「スカパー!4K映画」の2チャンネルがスタートした。そして、4K放送のさらなる本格展開へ、BS放送による4K放送が現在構想され、来年(2016年)試験放送、2018年実用放送の開始が予定されている。ただ、現在のBS放送は右旋円偏波を使用しているが、そこでは空いている帯域は1トラポンしかない。4Kなら3チャンネル、8Kなら1チャンネルが放送可能だが、この右旋の帯域において、さらに増やすには複数の既存BS事業者から帯域を一部返上してもらい、4K放送が可能な帯域を確保する「帯域再編」を行う必要がある。あるいは、これまで使用したことがない左旋円偏波を使って帯域を確保することが考えられている。さらに、CS放送においても左旋を活用することが考えられていた。

全文は文化通信ジャーナル2015年9月号に掲載

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