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映画ランドの新商品「EIGALAND TICKETING」とは

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※本記事は、2019年2月末発売「文化通信ジャーナル」19年3月号に掲載された記事の一部を掲載したものです。

EIGALAND TICKETING
EIGALAND TICKETING

映画ランド(代表取締役CEO:ジェイソン・ウォン)が、新たに映画館向けの商品を開発、今春よりリリースすることになった。

主力である映画チケット予約サービス「映画ランド」をベースに、昨秋は総合データ・マーケティング・ソリューション「EIGA‐LANDING」を発表。映画宣伝の効率化・最適化、興収増を可能にする商品として、主に宣伝マンの利用を見込んで開発したところ、想定以上に反響は大きく、オーダーに追いついていないほどだ。配給会社だけでなく興行関係者からの問合せ、受注も増えている。

そして今回送り出すのが、特に中小規模の映画館を念頭に置いた商品、その名も「EIGALAND TICKETING(エイガランド・チケッティング)」。専用POSレジとオンライン予約システムを統合し提供する。映画館にとって最大の壁である予約システムの導入コストと集客の課題を解消し、導入を促進する。

エイガランド・チケッティングとは、どんな商品なのか。春からの運用開始を前に、その利点を探った。

ネット予約未対応の映画館

CEOのウォン氏は、映画関係者との対話を重視する。対話から課題を見つけ、その解決策を考案、結果として新しいソリューションの開発に結びつく。今回のエイガランド・チケッティングも、地方を含めた興行者との対話の中から萌芽した。

ネット予約未対応の劇場は全国に相当数ある。映画ランド調べによれば100カ所以上。ネット時代のいま、若年層はもちろん年配者でもチケットをネットで予約する人は多い。そんななか、なぜネット予約を導入しないのか。背景には、費用が高額なため資金力の限られる興行者が導入を見送っている現状がある。

「ITのチカラで、映画館をもっと身近に」をモットーに、映画人口・映画市場の拡大を目指す映画ランド。ウォン氏は「事前の座席予約ができれば、もっと映画館に行きやすくなる」と考え、導入費用を抑えたシステム開発に着手。興行の現場でヒアリングを行い、トライアル&エラーを重ねて、2年の歳月をかけてリリースに漕ぎつけた。

ジェイソン・ウォンCEO(左)と藤田陽介COO
ジェイソン・ウォンCEO(左)と藤田陽介COO

映画館に行きやすくなる

エイガランド・チケッティングのコンセプトは、コストダウンと集客力アップの2点。固定費(初期費用のハードウェア代、毎月の運用費)を下げてコストを削減する。そして、170万人の映画館ユーザーを抱える映画チケット予約サービス「映画ランド」との連携・送客により動員・売上が増える。当然、映画館の収益は増える。「170万人の映画館利用者をユーザーとして抱えるという映画ランドの強みを最大限に活かすことで、これまでネット予約に対応できなかったことによる劇場の機会損失を解消できる」とウォン氏は語る。

チケットにコンセ、物販も

エイガランド・チケッティングの大きな特徴の1つは、座席・コンセッション・物販をPOSレジ1台で販売すること。既存のシステムでは、おおむねチケット用とコンセ・物販用にレジが2台必要になる。これを1台で対応できるようにした。POSレジは、通常のタブレットを採用した操作画面とプリンターを一体化したコンパクトサイズ。プリンターではチケットや領収書を印刷する。

観客の入場は、ネット予約でも窓口販売でもスムーズだ。ネット予約の場合、スマートフォンに電子チケットとなるQRコード付きメールを送信。鑑賞当日は劇場スタッフがチケットリーダーで読み取って入場。モギリの列を緩和し、ロビーに発券機は要らない。窓口販売の場合、チケットの印刷はするが感熱紙を使用するためコスト面で優しい。ネット予約と同様、QRコードを読み取って入場する。

チケットリーダーは専用機ではなく、一般的なスマホに読取アプリを入れるだけでよいため安価。開場時刻前の入場をはじいたり、QRコード複製による不正入場を防いだりと、予想される運用上の課題にも対応できる。

省コスト、省スペース実現

サーバーは劇場内に置かず、クラウドサーバーを使用する。劇場にルーターを置いて、無線LANでクラウドサーバーやチケットリーダーをつなぐ。POSレジ本体やクレジット決済端末機は無線でも使用可だが、有線LANにも対応するため確実性が高まり、映画館側の安心感も増す。先述のとおり身近なタブレットやスマホの活用、クラウドサーバーの採用、発券機の不要など、エイガランド・チケッティングは省コスト、省スペースを実現する。

つづく





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