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「大奥」、二宮、柴咲ら完成披露

【FREE】「大奥」、二宮、柴咲ら完成披露

2010年09月08日

大奥本文.jpg 松竹+アスミック・エース配給「大奥」(製作:アスミック・エース エンタテインメント+TBSテレビ+ジェイ・ストーム+松竹+毎日放送+白泉社+電通+中部日本放送+RKB毎日放送+Yahoo!JAPAN)の完成披露試写会が6日、東京の丸の内ピカデリーで行われ、金子文紀監督、主演の二宮和也、柴咲コウが登壇した。


 本作は、白泉社「メロディ」で連載中のよしながふみ原作の同名漫画(09年度手塚治虫文化賞マンガ大賞、海外のジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞をW受賞)を実写映画化したもの。謎の疫病により、男の人口が激減した江戸時代、男女の役割が逆転した大奥を舞台に、1人の女将軍に3千人の美男が仕える虚実皮膜の世界を描く。


 映画化にあたり、企画から約5年を要し、これまで見たことのない世界を創造する挑戦に、日本映画界を担うスタッフ・キャストが集結。「雨あがる」「博士の愛した数式」と、「木更津キャッツアイ」シリーズのプロデューサーがタッグを組み、同シリーズの金子監督が初めて時代劇の演出を手掛けた。脚本は高橋ナツコ。


 キャストは他に、堀北真希、大倉忠義、中村蒼、玉木宏(特別出演)、倍賞美津子、竹脇無我、和久井映見、阿部サダヲ、佐々木蔵之介ら豪華キャストが共演している。4月15日から2ヵ月にわたる京都ほかでの撮影を終え、6月17日にアップ、このほど完成した。音楽は村松崇継。主題歌は嵐の「Dear Snow」。10月1日(金)より丸の内ピカデリー他で全国一斉ロードショー。


▼二宮和也 限られた時間の中で、素晴らしいスタッフ・キャストが結集し、1つの新しい時代劇が出来たのではないか。柴咲さんは初めての時代劇とは思えないほど、撮影現場ではどっしりとしていて、初日の大変なシーンにもバッチリはまっていた。原作からは感じられない人間くさい“匂い”がいい感じで香ってきた。


▼柴咲コウ 初の時代劇という枠に囚われることなく、心は現代に通じるものがあり楽しく出来た。原作にビジュアルが出来あがっていたので、いつも以上に役作りしやすかったが、そこに自分の魂も乗せたいと思った。男女逆転と性別が注目されているが、一人の人間として演じた。


▼金子監督 形は時代劇だが、気持ちは現代劇のつもりで作った。子供から外国の方まで楽しめると思う。江戸時代に本当に男女逆転していたと思ってアプローチし、出演者の方々にはリアリティを持って役を生きて欲しいと、それぞれの背景がわかるように二宮さんには「生命力」、柴咲さんには「絶対」を要求した。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。