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「武士の家計簿」完成披露

【FREE】「武士の家計簿」完成披露

2010年11月10日

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 アスミック・エース、松竹配給「武士の家計簿」(製作:2010「武士の家計簿」製作委員会=アスミック・エース エンタテインメント、松竹、北國新聞社、電通、ティーワイリミテッド、テレビ朝日、衛星劇場、Yahoo!JAPAN、住友商事、金沢経済同友会/企画・設計:Hara Office/制作:エース・プロダクション)の完成披露試写会が8日、丸の内ピカデリー1で行われ、森田芳光監督、出演の堺雅人、仲間由紀恵、松坂慶子、中村雅俊、西村雅彦、大八木凱斗(子役)が舞台挨拶を行った。(写真は、左より中村、松坂、堺、仲間、西村、大八木、森田監督)

 同作品は、幕末から明治にかけての加賀藩を舞台に、つつましくも堅実に生きた猪山家三世代にわたる親子の絆、家族の愛を描いた物語。刀ではなく算盤で家族を守った侍・猪山直之を堺、妻の駒を仲間、直之の父母を中村と松坂、駒の父を西村、直之の息子を大八木が演じた。原作は、磯田道史『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』(新潮新書刊)。

 舞台挨拶では、仲間と松坂が、石川県金沢市(旧加賀藩)の伝統工芸である加賀友禅の着物を身にまとい登壇。また、金沢の郷土玩具である起き上がりこぼしの“加賀八幡起上り”が壇上に運び込まれ、監督、キャストとともにフォトセッションに収まった。11月27日より石川先行ロードショー、12月4日より全国ロードショー。

▼森田芳光監督 こんな豪華なキャストを演出できて、今になって興奮している。当時の暮らしが今に通じるかどうかはあまり考えず、キャストが力を100%発揮できるようにすることだけを考えた。

▼堺雅人 実際の家計簿にはディテールがきちんと残っていて、歴史的に価値がある。原作の新書も面白い。ただ、直之の人物像のうち、家計簿から分かるのは一部であり、家族と一緒にいる時の顔がなければ、本当の直之にはならない。資料から出せない部分を、みんなで作っていった。

▼仲間由紀恵 映画は、ものの豊かさはなくても、家族みんなで工夫を楽しもうという姿を描いていて、撮影中もそうした心の豊かさを感じた。

▼松坂慶子 家付き娘の役だったので、居心地の良い現場だった。

▼中村雅俊 チームワークが良く、素敵な仕上がりになった。

▼西村雅彦 つつましやかに生きるのも悪くないと、感じてもらえる。もののある豊かさ、ない豊かさ、その違いに気付いて劇場を後にしてほしい。

▼大八木凱斗 皆さんが優しくしてくれたので、楽しくお芝居ができた。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。