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「心中天使」、一尾監督ら記者発表

【FREE】「心中天使」、一尾監督ら記者発表

2011年01月25日

 名古屋発のアートフィルム「心中天使(しんちゅうてんし)SYNCHRONICITY」(製作:三晃社+テレビ愛知+ジェイ・ピー+アイ・ヴィー・シー+東山遊園+御園サービス/企画・制作:大風)の完成披露記者発表が21日、名古屋市の三晃社本社で行われ、監督の一尾直樹、出演の尾野真千子、郭智博、エグゼクティブプロデューサーの松波頼明三晃社社長、大塚馨プロデューサーが参加。名古屋の民放全5局を含む30社60人の取材陣が詰めかけるなど、地元の関心の高さが窺える場となった。

 本作は、名古屋を拠点に活動する一尾監督による、「溺れる人」に続く長編第二作。名古屋の企業が出資し、全編名古屋で35ミリで撮影された名古屋発信の映像芸術だ。出演は尾野、郭のほかに、菊里ひかり、國村隼、萬田久子、麻生祐未、風間トオル、今井清隆、遠野あすか、内山理名など。

(物語) 両親と実家で暮らし、ピアノを教えているだけのアイ(尾野)。妻子と別れ新しい恋人と暮らす会社員のユウ(郭)。母親と恋人を他人事のように眺めている女子高生のケイ(菊里)。「こんなことをしたいんじゃない」「ほんとうは違う」。思いと裏腹な現実が充満しはじめた心に“それ”が飛来した。内面生活は現実社会から乖離し、現実を呑みこみ、周囲を変えていく―(98分)。

 主題歌「『リアル』は…」を、「蒼穹のファフナー」のangelaが書き下ろしている。配給はマコトヤ。2月5日(土)より渋谷ユーロスペース、2月19日(土)より名古屋シネマテーク、小牧コロナシネマワールド、安城コロナシネマワールド、引き続き、豊川、半田のコロナシネマワールド他順次全国公開。

▼一尾直樹監督の話 大学時代から名古屋在住。名古屋には自主映画や演劇の世界に熱い想いをもっている方々が沢山いる。そういう方々のいる名古屋だからこそ撮れた映画だと思う。地元スタッフやロケ協力の方々には大変感謝している。

▼松波頼明社長の話 65周年を記念して製作。三晃社は映画広告からスタートした会社。ついに自分たちで映画を作れた。観光スポットを映すようなご当地作品ではなく、名古屋の“才能”という資源を使った意欲的な芸術性に富んだ作品と自負している。

▼大塚馨Pの話 監督と企画・脚本から立ち上げたもの。デビュー作の「溺れる人」を見て興味を持って会って、一緒に作ることができた。分かりやすいエンターテインメント主流のなかで、本作は今の映画界へのチャレンジとも言える、見る人の心や感性に向けて投げかける作品。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。