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「第64回カンヌ国際映画祭2011」レポート(4)

【FREE】「第64回カンヌ国際映画祭2011」レポート(4)

2011年05月18日
加瀬亮とヘンリー・ホッパー 加瀬亮とヘンリー・ホッパー

 2003年に「エレファント」でパルムドールを受賞したガス・バン・サント監督の最新作「永遠の僕たち」(日本公開は12月)が、今年のカンヌ国際映画祭の“ある視点”部門のオープニングを飾った。この作品は加瀬亮の出演で注目されるが、さらに主演が「アリス・イン・ワンダーランド」「キッズ・オールライト」のミア・ワシコウスカと故デニス・ホッパーの息子ヘンリー・ホッパーというフレッシュなコンビなのも話題だ。

 両親の急死で生きる気力を失った青年エノクと、癌の終末治療を受ける少女アナベル。死に対して全く対照的な二人が出会い、一風変わった初めての恋を育んでいくという青春ドラマ。ヘンリーとミアがナイーブな魅力を発揮して感動を呼ぶ作品となった。気になる加瀬亮はエノクの心を導く日本の特攻隊員幽霊という重要な役柄で、堂々と英語の台詞を話して一歩も引けを取らない。残念ながら仕事で加瀬亮はカンヌに姿を見せなかったが、ガス・バン・サント監督とヘンリー&ミアのコンビが現れた。

 カンヌ恒例のフォトコールに現れた3人。緊張感の表れか、はにかんだ感じのヘンリー&ミアをサント監督がリラックスさせようとし、ついには記者のカメラを手に二人を撮り始めるパフォーマンスを。これには二人も大笑いで、監督が狙った通りの和やかなムードに包まれた。ヘンリー&ミアは映画を通じて仲良くなったようで、16日夜の「ツリー・オブ・ライフ」正式上映会には揃ってレッドカーペットを歩いて映画を鑑賞している。

 また1日遅れの13日に記者会見が開かれた。サント監督は加瀬亮とは以前から友人関係だったこともあり、起用を決めたという。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。