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「北のカナリアたち」豪華キャスト発表

【FREE】「北のカナリアたち」豪華キャスト発表

2011年11月30日
「北のカナリアたち」製作発表会見の様子 「北のカナリアたち」製作発表会見の様子

 東映創立60周年記念映画「北のカナリアたち」の製作発表会見が29日、グランドプリンスホテル新高輪で行われ、主演の吉永小百合と共演する豪華なキャスト陣が発表された。

 本作は、「告白」の著者、湊かなえの「往復書簡」(幻冬舎刊)に収録されている「二十年後の宿題」を原案に描くヒューマンサスペンス。日本最北の離島、礼文・利尻島を舞台に、小さな小学校で起きた先生と生徒たちの悲劇の真相が、20年後に明かされていくストーリー。

 主人公・川島はる(吉永)の夫・行夫に柴田恭兵。また、島の警官・阿部役を仲村トオル、はるの父親・堀田役を里見浩太朗が演じる。さらに、20年前のはるの生徒たちの役に、森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮﨑あおい、小池栄子、松田龍平という実力派若手俳優が集結した。また、彼らの子供時代の役は、約3100名の中からオーディションで選ばれた“天使の歌声を持つ”子役6名(小笠原弘晃、渡辺真帆、相良飛鷹、飯田汐音、佐藤純美音、菊池銀河)に決定。6人は現在、撮影に向けて歌と演技のレッスンを受けている。

 撮影は二期に渡って行われる。第一期は12月2日にクランクイン。12年1月末に終了し、初夏に第二期がスタートする。秋に初号が完成予定。秋以降、全国300スクリーン規模で公開する。

 会見には豪華キャストが勢揃い(宮﨑はビデオメッセージ)したほか、阪本順治監督、撮影の木村大作、原案の湊かなえ、脚本の那須真知子、企画の黒澤満セントラル・アーツ代表取締役も出席。作品への意気込みを語った。また、子役による「翼をください」の歌の披露も行われた。

黒澤満代表取締役の話 撮影は12月2日から札幌で始める。冬と夏に二度撮影を行う。冬は寒さも厳しく風も強烈な中での撮影になる。厳しさを乗り越え、阪本監督のもとでスタッフ・キャストが1つになって、全力を尽くして素晴らしい作品を作りたい。

阪本順治監督の話 登場人物が記憶の中で封印してきたある出来事の真相を、20年の空白を経て一つずつ明らかにしていく物語。その痛ましい出来事と天使の歌声の組み合わせは一見違和感があるが、お互いの相乗効果をもって一級のエンターテイメントになるよう頑張りたい。

木村大作の話 美しさは厳しさの中にしかないと言っている私なので、(厳しい寒さにある)今回のロケ地は恰好の舞台。

吉永小百合の話 「動乱」「海峡」「北の零年」と、北海道の雪の中で撮影してきたが、今回の撮影が一番大変になるのではないかと思う。子供たちがオーディションで選ばれたが、私自身もオーディションに受かって出演するようなワクワクドキドキした気持ちでいる。

(右上写真は、後列左より那須、湊、仲村、柴田、里見、阪本監督、木村、中段左より勝地、森山、松田、吉永、小池、満島、前列左より相良、小笠原、菊池、佐藤、渡辺 ※敬称略)

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。