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橋幸夫、吉田正音楽記念館新名誉館長に

【FREE】橋幸夫、吉田正音楽記念館新名誉館長に

2012年01月12日
吉成明・日立市長(写真右)から委嘱状を受け取る橋幸夫 吉成明・日立市長(写真右)から委嘱状を受け取る橋幸夫

 2011年12月に茨城・日立市から吉田正音楽記念館の新名誉館長に吉田門下生の橋幸夫が就任することが発表され、10日、日立市役所で日立市から橋に委嘱状の授与が行われた。同記念館の名誉館長は04年4月29日の開館以来、故・吉田正氏の妻・吉田喜代子さんが務めていたが、喜代子さんが11年7月に亡くなられたのに伴い空席となっていた。

 委嘱式に出席した橋は「さきほど吉田正先生の墓前(法鷲院・日立市十王町)で、吉田正音楽記念館の名誉館長の職を仰せつかることを報告してきました。私にとって身に余る光栄であり、同時に大変な使命を果たさなければならないという、すばらしい緊張感に包まれています。吉田メロディー、そして吉田正音楽記念館の素晴らしさをより多くの人にもっと知ってもらうという役目は本当に貴重であり、吉田門下生の一人としてあらためて身が引き締まる思いです。私の今があるのもすべて吉田正先生、そして先生を支え続けた喜代子夫人のお陰です。残念ながらそのお二人も故人となりましたが、お二人の意志を継ぐものとして、微力ながら誠心誠意尽くしてゆきたいと思います。名誉館長を引き受けさせていただくことで、今まで以上に日立のまちに足を運ぶことになりますが、一生懸命頑張ってゆきたい。日立の皆さまには今後もより深いお付き合いを宜しくお願いします」。

 また、吉成明・日立市長は「吉田喜代子夫人の突然の訃報に伴い、名誉館長の席もしばし空いてしまっていたが、吉田メロディーを継承する最重要の歌い手である橋幸夫さんが、新名誉館長という要職を快く引き受けて下さった。吉田正音楽記念館は、ここ日立市にしかない歴史的な施設であり、かみね公園とともに日立市の誇りです。大作曲家・吉田正先生のメロディーは、長く世に歌い継がれてまいりましたが、こういう時こそ(震災でダメージを受けている今だからこそ)もっともっと歌うことで、日本を元気にしてゆきたいと思います。(橋幸夫さんには)これからも益々のご活躍を祈っております。」と語った。

 なお、委嘱式には橋、吉成市長の他に、吉田正氏が所属していたレコード会社、ビクターエンタテインメントの斉藤正明代表取締役社長らが出席した。

 橋の名誉館長就任を記念し、開館記念日の4月29日(日)日立シビックセンター・音楽ホールで記念コンサートが開催されることも決定した。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。