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「外事警察」監督“脱日本映画”楽しんで

【FREE】「外事警察」監督“脱日本映画”楽しんで

2012年04月21日
「外事警察」完成披露に堀切園監督、渡部篤郎ら登壇 「外事警察」完成披露に堀切園監督、渡部篤郎ら登壇

 人気ドラマの劇場版「外事警察 その男に騙されるな」(製作:『外事警察』製作委員会=S・D・P+東映+木下工務店+東映ビデオ+博報堂+博報堂DYメディアパートナーズ+Yahoo! JAPAN+NHKエンタープライズ+ローソン+ぴあ+NHK出版+ツイン+読売新聞社/制作プロダクション:NHKエンタープライズ)の完成披露試写会が19日、東京の有楽町朝日ホールで行われ、主演の渡部篤郎、真木よう子、尾野真千子、田中泯、石橋凌、堀切園健太郎監督が登壇した。

 ドラマ版は09年にNHKで放送。「ハゲタカ」の堀切園監督、「相棒」「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや「探偵はBARにいる」などの古沢良太脚本、渡部の主演で、国際テロを抑止するための諜報部隊・警視庁公安部外事課、通称 “外事警察” を刺激的に描き話題を呼んだ。劇場版はさらに危険なテーマに挑んだ。

 劇場版は、朝鮮半島から濃縮ウランが流出し核テロの可能性が高まる中、外事警察が暗躍するという物語。麻生幾の小説「外事警察 CODE:ジャスミン」(NHK出版刊)を原案に、1年半に及ぶ取材を重ね、秘密裏の捜査を極限までリアルに描写。予測不能のサスペンスエンタテインメントに仕上がった(128分)。

  “公安の魔物” と呼ばれる捜査官役の渡部とその部下役の尾野は、ドラマ版に続く出演。真木は警察に操られる民間人スパイ役、田中は朝鮮半島に渡った原子力科学者役、石橋は内閣情報調査室情報官役。他に遠藤憲一、余貴美子をはじめ、「シルミド/SILMIDO」「男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW」の韓国俳優キム・ガンウも共演。ガンウは、日本に潜伏する工作員役を演じた。

 3週間の韓国ロケも経て完成した。音楽は梅林茂が手がけ、主題歌はブルーノ・マーズの「グレネイド」(ワーナーミュージック・ジャパン)。プロデューサーは訓覇圭と岩倉達哉、ラインプロデューサーは鈴木勇、助監督は山本亮、撮影は相馬和典、照明は鈴木岳、録音は吉田憲義、VEはさとうまなぶ、編集は鈴木真一、美術は杉本亮、装飾は龍田哲児と毛尾喜泰、衣装は中村みのり、メイクは大庭里依、スクリプターは増田文、キャスティングは北村信彦、製作担当は吉崎秀一。東映とS・D・Pの共同配給で、6月2日(土)より全国公開される。

▼堀切園監督の話 良い意味で日本映画らしくない “脱日本映画” を楽しんでほしい。

▼渡部篤郎の話 撮影は本当に大変で苦しかったけれど、こうして見てもらえるとすべてが報われる。本当に嬉しい。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。