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クミコ、被災地の再生ピアノで希望を歌う

【FREE】クミコ、被災地の再生ピアノで希望を歌う

2012年04月27日
「再生ピアノできっとツ・ナ・ガ・レ コンサート」出演者ら本番前に会見 「再生ピアノできっとツ・ナ・ガ・レ コンサート」出演者ら本番前に会見

 コンサートのために訪れた石巻で東日本大震災を経験した歌手クミコが25日、東京・渋谷のBunKamuraオーチャードホールで「再生ピアノできっとツ・ナ・ガ・レ コンサート」を開催。クミコの呼びかけに賛同し参加した上妻宏光、鎌田實、ジョン・健・ヌッツォ、西田敏行、パックンマックン、南こうせつ、湯川れい子と東京女声合唱団&VOJA、レ・フレール、明治大学グリークラブOB会合唱団駿河台倶楽部らと共に、被災地再生への希望を歌った。

 石巻で被災したクミコは、助かったものの、津波によって目の前で多くの命が奪われたことへの罪悪感、喪失感に襲われ、一時は歌えなくなっていた。そういった中、出会ったのが「再生ピアノ」だった。津波にのまれ泥に埋もれたピアノを、82歳の楽器店社長が再生。ピアノが再生したら歌うと約束していたクミコは歌を取り戻した。

 今回のコンサートは、ピアノや自分が再生できたように、人と人がつながればきっと被災地も日本も再生できるというクミコの思いから開催されたもの。本番前の会見でクミコは「賛同して頂いた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。被災地へ行くと皆さん、忘れられていくことを恐れているとおっしゃる。だから私たちがやれることは、忘れないために発信し続けることだと思います。今日は来て下さったお客さんと一緒に『忘れないよ』ということを確認し合いたい」と話していた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。