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東映アニメ製作「虹色ほたる」、完成披露

【FREE】東映アニメ製作「虹色ほたる」、完成披露

2012年05月09日
「虹色ほたる」完成披露試写会開催 「虹色ほたる」完成披露試写会開催

 東映アニメーション製作のオリジナルアニメーション映画「虹色ほたる~永遠の夏休み~」(配給:東映)の完成披露試写会が7日夜、新宿バルト9で行われ、宇田鋼之介監督、声優を務めた武井証、木村彩由実、新田海統が舞台挨拶に登壇した。

 同作は、1970年代の田舎の村の豊かな大自然を舞台に、誰の心の中にもある永遠の夏休みの中で「ひとりの少年の成長」と「人との絆」を圧倒的な映像美で描いた、懐かしくも切ない感動ファンタジー。原作は、著者川口雅幸が自身のホームページで連載していた小説が、人気投票サイトで上位にランクし、出版に至ったという読者と共に育ったシンデレラ小説。現在、文庫版も含めて25万部を突破している。

 宇田監督は、大ヒットアニメ「ワンピース」のシリーズディレクターを手掛けた。同作は、1958年の「白蛇伝」から始まる、伝統ある東映アニメーションが全社を挙げて製作し、満を持して送る作品。主題歌は松任谷由実がこの作品の為に書き下ろした「愛と遠い日の未来へ」。5月19日(土)全国ロードショー。

 完成披露試写会には、応援隊長の “尾木ママ” こと尾木直樹と、副隊長の石原良純も登壇し、「ストーリーは難しくないけど、古き良き時代の自然が豊かな中で、人と人との温かさ、自然に守られている安心感で癒される」(尾木)、「夏のある日、木陰の風が涼しかった、石に座ったら思いがけないくらい熱かった、川の水が冷たかった、というような当たり前の景色が、誰の心の中にもポッと沸き上がる映画」(石原)などと魅力を語った。

▼宇田鋼之介監督の話 70年代という時代を描くために肌触り感が欲しいと思い、あえて今風の絵ではなく、柔らかいタッチの絵に仕上げるよう心掛けた。CGは1カットも使っておらず、ほたるも背景も全部手描き。

▼武井証の話 (3人はこれが声優初挑戦) 演技は顔で表現できるけど、声優は声だけで表現しないといけないので、演技とは全然違った。

▼木村彩由実の話 (声を担当した)さえ子は、お兄ちゃんが大好きな女の子。私にはお兄ちゃんがいないけど、いたらいいなという気持ちで演じた。

▼新田海統の話 演技は表情や動きなど表現する手段がたくさんあるけど、声だけだと、映像の中のキャラクターの動きに合わせて声のみで表現しないといけないので難しかった。勉強になった。

(写真は、左より石原、尾木、武井、木村、新田、宇田監督)

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。