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内村光良監督「ボクたち~」初夏撮了予定

【FREE】内村光良監督「ボクたち~」初夏撮了予定

2012年05月15日

 放送作家・鈴木おさむの青春小説をウッチャンナンチャンの内村光良が監督する「ボクたちの交換日記」が、5月6日に都内近郊でクランクインした。撮影は都内中心に順調に進み、初夏クランクアップを予定している。

 原作の「芸人交換日記~イエローハーツの物語~」(太田出版刊)は、架空の売れないお笑いコンビの生活と葛藤を描き、そのリアルさから多くの芸人たちの間でも「泣いた」という声が続出。その後、実際の芸人たちによる交換日記企画がテレビのバラエティ番組で行われ、また、オードリー若林と田中圭により舞台化されるなど、大きな話題となった。鈴木おさむ原作の映画化は、「ハンサム★スーツ」(08年)以来、2作目となる。

 内村の監督作は、脚本・主演も務めた「ピーナッツ」以来7年ぶり2作目。今回は、監督・脚本を担当。キャストは、ボケの田中役で伊藤淳史が、ツッコミの甲本役で小出恵介がダブル主演する。チーフプロデューサーは重松圭一(「阪急電車 片道15分の奇跡」、関西テレビ)、制作プロダクションは共同テレビ。配給はショウゲートで、2013年公開を予定している。

(あらすじ)結成12年目、いまだ鳴かず飛ばずのお笑い芸人「房総スイマーズ」。コンビの今後について話すことを避けてきた二人も、気がつけば30歳。何とかして変わりたいと、お互いの本音をぶつけ合うために「交換日記」を使ってコミュニケーションを取り始めた。このまま夢を追い続けるべきか、諦めるべきか、やがて決断することになる。

内村光良監督 自分に最も近いお笑いの世界の話なので、映像化にあたって脚本作りにも時間をかけ、劇中のネタは主演二人と準備を繰り返してきた。劇中のネタを、原作の“漫才のコンビ”から“コントのコンビ”に変えさせてもらった。絶対に良い作品にしたいので、ご期待ください。

伊藤淳史 夢を諦めるとか、そこにある葛藤、選んだ道の先にある悲しみや喜びをしっかり伝えていければ良いと思う。

小出恵介 とても良い物語で、すごくやりたいと思った。痛いぐらいリアルで、鈴木おさむさんが見てきた集合体なんだろうと。

鈴木おさむ 僕の書いた小説が、内村さんの手で映画化されるなんて、本当に興奮。僕が放送作家になりたいと思ったきっかけのテレビ番組に出ていたのが、内村さんだった。多くの芸人の夢が叶い、夢が散る所を沢山見てきた内村さんだからこそ、他の監督では絶対できない作品になるはず。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。