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「夢売るふたり」、西川美和監督ら完成披露

【FREE】「夢売るふたり」、西川美和監督ら完成披露

2012年06月30日
「夢売るふたり」の完成披露に西川監督、松たか子、阿部サダヲが登場 「夢売るふたり」の完成披露に西川監督、松たか子、阿部サダヲが登場

 アスミック・エース配給「夢売るふたり」(製作:バンダイビジュアル+オフィス・シロウズ+読売テレビ+アスミック・エース エンタテインメント+文藝春秋+電通+衛星劇場+パパドゥ+Yahoo!JAPAN+エネット/企画・製作プロダクション:オフィス・シロウズ)の完成披露試写会が28日、東京・大手町の日経ホールで行われ、西川美和監督、主演の松たか子、阿部サダヲが登壇し、舞台挨拶を行った。

 「蛇イチゴ」(03年)、「ゆれる」(06年)、「ディア・ドクター」(09年)が国内外で高い評価を得てきた西川監督。本作は、自らの原案を基にオリジナル脚本を執筆し、人々が日々すれ違いながら生きる東京で、ある夫婦がはじめた結婚詐欺が、男と女たちの様々な“愛”をあぶり出していく様を描く衝撃のラブストーリー(137分)。

 松と阿部が夫婦役で初共演を果たした他、田中麗奈、鈴木砂羽、安藤玉恵、江原由夏、木村多江、やべきょうすけ、大堀こういち、倉科カナ、伊勢谷友介、古舘寛治、小林勝也、香川照之、そして笑福亭鶴瓶と、ひとクセもふたクセもある個性派キャスト陣が揃った。9月8日(土)より新宿ピカデリー他にて全国公開。

 舞台挨拶では、作品に因み3人に題目が出され垂れ幕で披露。松は“男とは”に対し「と、聞かれても返事に困るもの、である」、阿部は“女とは”に対し「ウチの猫みたい、である」、そして西川監督は“愛とは”に対し「と、語るやつほど我愛し、である」とそれぞれ答え、理由を述べた。

西川美和監督 今回は女性のみっともないところ、スポットライトを当ててもらえないような、片隅で生きている女性を描きたかった。30歳を過ぎてくるといろんな複雑な思いがあり、そんな大人の女性の生き辛さを描いてみようと思った。お二人はいつもゆったりしていて緊張していないように見えるが、お芝居は完ぺきで、何も言うことはなかった。他の女優陣、共演者の方々も役になり切ってくれて、血の通ったキャラクターになり、いい作品になったと思う。

松たか子 昼夜逆転生活となる撮影は大変だったけど面白かった。いろんな観方ができる作品になっていると思うので、寛容な気持ちで楽しんで欲しい。

阿部サダヲ 今まで演じたことのないような役で、出したことのない表情を引き出してくれた。いろんな意見が出る不思議な話なので、話し合って欲しい。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。