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「桐島~」早稲田で特別試写、1000人鑑賞

【FREE】「桐島~」早稲田で特別試写、1000人鑑賞

2012年07月05日
左より安藤教授、吉田監督、朝井氏、枝見P 左より安藤教授、吉田監督、朝井氏、枝見P

 ショウゲート配給「桐島、部活やめるってよ」の特別試写会とティーチインが3日、早稲田大学大隈大講堂で行われた。

 映画監督でもある安藤紘平教授の全学共通副専攻「映画・映像」特別講座として開催、早大生1000人が鑑賞した。ティーチインには吉田大八監督、枝見洋子プロデューサー、原作者の朝井リョウの3氏が登壇。3氏は早大卒という共通点もあり、特別講座は大盛況となった。

▽吉田大八監督 (モノローグの5章によるオムニバス仕立ての原作から大胆に変更した理由について)モノローグは映画ではやりづらい。ただ原作の、視点によって同じ風景も違って見えてくるというのはやりたくて、「金曜日」を繰り返すという脚本になっていった。

▽枝見洋子P 2010年2月に小説が発売された時、TVでその紹介を見た。本屋で平積みされていたので、読んだらすごく面白く、映像で見たいと思うシーンがあり、すぐ企画書を書いた。それから1ヶ月もしないうちに、日本テレビの佐藤貴博プロデューサーが手を差しのべてくれた。

▽朝井リョウ氏(原作者) 親バカ発言になるが、すごく良かった。中には映画化されても不幸に終わるものもあるのに、小説の核だけがっちり残してくれて、あとはがらっと映画にしてくれて大満足。

▽安藤紘平教授 (不在の桐島を中心に置く面白さについて)桐島が不在だからこそ、演じる俳優たちも、自分の想像力で何かを加えて「自分固有の桐島」を作って演技をする。それがとても面白い新しい表現になった。

 なお、アンケート集計によると「映像の仕事に進みたい」学生の多くが、映画部・前田(神木隆之介)に「共感する」という解答だった。8月11日より新宿バルト9ほか全国RS。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。