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『東京家族』、山田洋次監督ら舞台挨拶

【FREE】『東京家族』、山田洋次監督ら舞台挨拶

2012年12月14日
小津監督生誕110年の日に完成披露試写会 小津監督生誕110年の日に完成披露試写会

 松竹配給『東京家族』の完成披露試写会が12日、丸の内ピカデリー1で行われ、山田洋次監督、出演の橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が舞台挨拶した。

 山田監督の81作目となる新作は、日本映画界の巨匠小津安二郎監督に捧げる作品。家族の絆と喪失を描いた『東京物語』から60年、山田監督が今の日本、そして家族の物語を描く。公開は2013年1月19日(土)。

 完成披露試写会は、小津監督の生誕110年となる12月12日に実施。先日の山田監督の文化勲章受章や、同日に誕生日を迎えた西村をサプライズでお祝いするなど、作品と同様に心温まる舞台挨拶となった。

山田洋次監督の話 一昨年から準備を始めて、クランクインを目前に控えた2011年3月11日に大災害が起きてしまい、延期となり、今年の3月から撮影を再開して、ようやく完成しました。ですので、「ようやくこの日がきたな」という、特別の感慨があります。小津監督は、『明日は来らず』というアメリカ映画に影響を受けて、1953年に『東京物語』を作りましたが、私はそれから60年の時を経て、『東京物語』に影響を受けて『東京家族』を作りました。私たちは先祖のいいところを伝承しながら仕事をしているんだと、その先祖のおかげでこの作品が出来ているんだという小津監督への感謝の気持ちでいっぱいです。

橋爪功の話 吉行さんとは、映画では3度目の夫婦役なので、改めてというよりは、そのままの雰囲気でいけました。撮影の帰りも吉行さんと一緒に思わず家まで帰りそうになるくらいでした(笑)。

吉行和子の話 橋爪さんとは舞台も一緒にやったり、映画でも夫婦を演じていたので、「これが長年連れ添った夫婦だろう」という所が出せました。

西村雅彦の話 この作品に参加できて、本当に光栄に思っています。まさか自分が山田さんの作品に出られるなんて。

夏川結衣の話 山田組に参加できたのは、とても勉強になりました。

中嶋朋子の話 私には息子がいるのですが、家に帰って家族と過ごせるという幸せを感じています。とても素敵なギフトをもらえました。

林家正蔵の話 ご覧になった後、親孝行をしたい、家族を大事にしたいと思うと思います。

妻夫木聡の話 出来上がった作品を観るとき、いつもは自分の反省点を探してしまうんですが、この作品は入り込んでしまって、気づいたら終わっていました。

蒼井優の話 この作品には、日本人が昔から大切にしてきた心が映し出されていますし、実家に帰ってきたようなほっとした感じがあります。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。