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タイのアニメ産業幹部らが来日し研修を実施

【FREE】タイのアニメ産業幹部らが来日し研修を実施

2013年01月19日
 タイのアニメ産業関係者が来日団を結成して来日し、日本で、日本及び国際的なアニメ産業の最新動向等についての講義・視察・意見交換・討論などを行なう “研修” が、経済産業省の貿易投資円滑化支援事業の一つとして、1月23日から29日までの1週間にわたって実施されることになっている。

 同研修は、日タイ間の国際連携に資することを目的としたもので、経済産業省からの委託を受けて、HIDA(ハイダ/財団法人海外産業人材育成協会)が企画・運営するもの。HIDAの東京研修センター(北千住)を拠点として実施される。

 タイからは、アニメーション制作会社、映像制作会社、ビデオゲーム制作会社の社長クラスなどアニメ産業関連企業の幹部、また大学教員や、タイ文化庁傘下のコンテンツ振興団体担当者、タイ商業省の著作権保護担当官など、総勢24名が来日する予定。

 同研修では、日本のアニメビジネスのプロが講師となって、日本および国際的なアニメ産業の基礎知識や最新事例などが解説される講義が、期間中に多数行われる。この他、日本のアニメ産業の現状に触れるべく、東映アニメーションの制作スタジオ(大泉)や、キャラクタービジネス展開事例として東京スカイツリータウンおよび秋葉原への視察も実施。さらに、タイにおけるキャラクタービジネス展開や、日タイ間のアニメ産業における国際連携、さらには日タイでのアニメ共同制作などの実現に向けて、日タイ間での意見交換や討論も行われる。日程最終日には、来日団のグループワークによる研修成果発表および今後のビジネスプラン発表なども行われる予定。

 同研修の実施にあたっては、日本のアニメ各社および日本動画協会(AJA)が協力している。AJA事業委員会副委員長の増田弘道氏(ビデオマーケット取締役)は、日本のアニメコンテンツ産業全般についての講義を行うほか、全体討論・講評などを担当する。さらに、日本のアニメコンテンツ産業の投資回収の仕組みと著作権の関係などについての講義は、AJA専務理事の松本悟氏が担当する。この他、実施される主な講義内容および講師は次のとおり。▼「日タイ国際共同制作・技術指導の可能性と課題」と題した講義を、(株)ゴンゾ代取副社長の石川真一郎氏が担当する。▼「アジアにおける日本アニメの浸透状況とタイにおけるキャラクタービジネスの可能性と課題」と題した講義を、(株)アサツーディ・ケイコンテンツ本部第一コンテンツビジネス局部長の伊藤直史氏が担当する。▼「ライセンサーとライセンシーの関係、およびキャラクター商品における著作権の国内外問題について」と題した、国内外の商標権問題などについての講義を、(株)キャラクターデータバンクの陸川和男氏が担当する。


※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。


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