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日活『タイガー』カビール監督らJプレミア

【FREE】日活『タイガー』カビール監督らJプレミア

2013年03月09日
インド映画『タイガー~伝説のスパイ~』のカビール・カーン監督(左) インド映画『タイガー~伝説のスパイ~』のカビール・カーン監督(左)

 日活配給のインド映画『タイガー~伝説のスパイ~』のジャパンプレミアが7日夜、シネマート新宿で開催された。当日はインドのメディアも取材に訪れるなど、日印で注目度の高いイベントとなった。

 はじめに、ディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日インド大使が登壇し、「今年は日本で日活から4本のインド映画が公開される。日本とインドは今までにないような良い関係になるのでは。政治や会社間の交流はあっても、やはり人と人との交流が大切であり、それは映画によって実現されると思う。インドには日本から年間1万2千人ほどが観光に訪れるが、インド人はあまり日本に来ない。映画を通して、もっと交流ができれば嬉しい」と挨拶し、日活の佐藤直樹社長らに感謝を述べた。

 続いて、カビール・カーン監督、アーシーシュ・シンプロデューサー、製作会社ヤシュ・ラジ・フィルムズのアブタール・パーネサル国際事業担当部長が舞台に立ち、カビール監督は「すでに40カ国以上で上映されており、やっと日本で上映が決まって嬉しい。日本に来てから刺身や神戸牛を食べて、上映はオマケのようになっているが(笑)。世界中で公開されているとはいえ、ほとんどは現地のインド人が観ている。そういう意味では、日本で、日本の人がどのように反応してくれるのかを非常に楽しみにしている」と語った。また、今回の来日はロケ地の下見を兼ねていることも明かし、アブタール氏は「インド映画の日本での上映が決まり、撮影するのが次のステップ。すでに大阪、京都、神戸を見てきたが、皆さん親切で安心して回れた。コストも想像したほどかからず、おそらく実現すると思う」と、日本での撮影に前向きな姿勢を示した。さらにその後、国土交通省 観光庁の加藤隆司審議官も登壇し、「日本でロケをした韓国や中国の映画は、本国で公開された後に、ロケ地にたくさんの観光客が訪れる。インドの人も日本に来てもらえるよう、ぜひ日本で撮影してもらいたい」と語った。

 最後には、特別ゲストとして杉本彩が登場し、「ものすごく楽しく、面白く映画を拝見しました。わくわく興奮の場面が最初から最後まで続き、ホロッとさせられる場面もある」と作品の感想を語った。

 同作は、日活が “ボリウッド4” と題して4月~5月に公開するインド映画4本のうちの1本。敵同士のスパイが恋に落ち、双方の諜報機関に追われながらの「愛の逃避行」が描かれる。世界6カ国で撮影した大作で、昨年のインド興収No・1、歴代でも2位のメガヒットを記録した。4月20日(土)よりシネマート新宿ほか全国公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。