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放送界、6月第4週(19日~25日)の動き

【FREE】放送界、6月第4週(19日~25日)の動き

2006年06月27日
 夏至を迎え、サッカーW杯が話題を独占した1週間。日本の予選リーグ突破を賭けたブラジル戦は、深夜・早朝の中継に記録的な視聴率で関心の高さを示したが、ファンの願いは届かずに敗退、世界の壁を思い知らされる結果に。4年後の南アフリカ大会へポストジーコに、Jリーグ市原のオシム監督が就任の方向で動き出す。期待を裏切った “犯人捜し” で、テレビを考慮した昼間(現地)の中継も囁かれ、放映権料の問題も改めて問われそう。政府・与党はNHK改革でチャンネル削減の検討対象からFMラジオを除外し、衛星放送に絞ることで合意した。

〈19日〉
NHKの在り方を考える懇談会が公共放送を産業振興や政争の道具に使うべきでない等の最終報告書を橋本会長に提出。BS‐iは監督やプロデューサー育成の「アカデミー」を10月開校。

〈20日〉
NHKは竹中懇、片山委員会などの議論を受けch削減や娯楽・スポーツ部門の子会社化に反対する見解を発表。QR佐藤社長が会見で竹中懇のNHK・FMラジオch削減を対象とする方針に反対の意見。日テレはFF誌を名誉毀損で訴えていた裁判で損害賠償の支払いを命じる判決にコメント。TBSは「白いんげん」問題で総務省から警告と行政指導を受け、これまでの調査結果と番組ガイドラインの制定等を発表。また、NHKとテレ東など民放76社に対し光点滅の映像手法で再発防止への行政指導。文化庁は「IPマルチキャスト放送の著作権法上の取扱い」に関する報告書案。電通と富士フイルムはeマーケット事業に特化した新会社「エフツーエム」を設立。スカパー!は6月28日から開始予定だった「デジタルお好みガイドサービス」を来春に延期。放送番組センターは斎藤会長の退任で就任会長に柴田俊治ABC相談役が就任。

〈21日〉
NHK総局長会見で外部制作会社からの番組企画提案の窓口を設置し募集を開始。JEITAは「5月」地デジ受信機の国内出荷が68万5千台で累計1117万2千台に普及。GDHはアジアにおけるアニメの放映でアニマックス・アジアと長期独占契約。

〈22日〉
TBS社長会見で楽天との提携協議は具体的な詰めに至らず6月末の期限は自動延長の見通し。長野朝日は記者懇で05年度の売上が目標50億を突破し同地域で首位の伸び率をアピール。BPAは伊藤理事長に変わる後任理事長に漆戸靖治BS日本相談役が就任。竹中総務相が通信と放送の在り方に関する政府・与党合意でNHKのFMは削減しない。

〈23日〉
総務省は04年コンテンツ市場調査を発表し11兆0627億円と前年比1・9%、映像ソフト市場は5兆0725億円。ZIP‐FMの社長懇談会で05年度の増収増益を踏まえて今年度も月商2億円へ強気の予算で臨む。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。