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JIMCA、「世界知的所有権の日」記念上映会

【FREE】JIMCA、「世界知的所有権の日」記念上映会

2013年05月01日
ルース大使(左)と味村代表(右) ルース大使(左)と味村代表(右)

 日本国際映画著作権協会(JIMCA)は、昨年に続いて4月26日「世界知的所有権の日」に、記念上映会(『リンカーン』)をTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。味村隆司代表取締役、後援する米国大使館のジョン・V・ルース大使が挨拶したほか、「No More 映画泥棒」でおなじみのカメラ男とパトランプ男が登場し会場を盛り上げた。登壇者のコメントは次の通り。

▼ジョン・V・ルース大使の話
 映画産業は常に成長し続けている。数年前では考えられないほど高度な技術で、私たちを魅了していることは言うまでもない。ただ、それは簡単なことでも、タダで手に入るものでもない。違法な海賊版は、映画に膨大な時間を費やし、投資を行った関係者の努力を損なう行為だ。映画の製作者は、世界中の仲間と自由にコラボレーションしつつ、自分の作品がどの国でも法に守られることを享受するべきだ。映画会社は、この収益から製作・配給・上映する何千人ものスタッフに賃金を支払い、新たな技術に投資をしていく。しかし、海賊版や違法販売によって収益が失われた場合、作品への投資、会社の拡大ができなくなってしまう。昨年10月にMPAとJIMCAが報告した「映画とTV産業の経済貢献」というレポートでは、11年は日本経済に2・5兆円も貢献している。ただ、海賊版がなければもっと大きな数字になっていた。実際、09~10年の1年間で、560億円以上の被害が出ている。動画共有サイトから無料ダウンロードして何が悪いと考える人もいるだろうが、経済的損失は実際に起きている。

▼味村隆司代表取締役の話
 私たちのゴールはエンターテイメントの市場を拡大すること。それにより、日米両国の経済発展に繋がり、全てのクリエイターに次の作品を発表する機会を得てもらうことにもなる。このためには著作権の保護が不可欠。現在、奴隷制度が良いこと、必要なことと思う人はいないが、しかしこれから上映する『リンカーン』の大統領の時代には、そう思う人も一定数いた。現在、違法アップロード、違法ダウンロードをはじめとした著作権の侵害行為を軽い気持ちでやってしまう人は一定数いるわけだが、いずれ皆様に「違法行為は絶対しない」と考えてもらえるように、今後とも努力していきたい。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。

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