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放送界、11月第3週(13日~19日)の動き

【FREE】放送界、11月第3週(13日~19日)の動き

2006年11月21日
 日本のエース・松坂大輔がポステングシステムで大リーグに移籍、この交渉権を得たボストン・レッドソックスが西武ライオンズに約60億円を支払うという、とてつもない高額の落札に各方面で波紋を呼ぶ。評論家の張本勲氏は「こんな入札制度がまかり通ると日本のプロ野球は5年後に崩壊する」と苦言。来季からセ・リーグも導入する新プレーオフの名称が「クライマックスシリーズ」に決定した。国内総生産(GDP)7~9月期は前期比0・5%(年率換算2・0%増)と7四半期連続のプラス成長と発表。出揃った在京テレビキー局の「中間決算」はスポット収入の苦戦が伝えられた中で、5社トータルでは増収増益という業績になった。NHK受信料の訪問集金制度の廃止案が浮上している。

〈13日〉TBSは「3月期決算」の業績見通しを修正し中間期はスポット減で減収も費用の圧縮等で利益が増加。VRは10月度の関西圏ラジオ聴取率で全局は前回調査に比べ微増も到達率は引き続いて減少傾向と発表。TV大阪の局次長が7年間にわたり約1億7千万円を着服したことが判明し解雇処分と告訴。

〈14日〉電通は中間決算で売上1兆超の過去最高を記録し純利益130億円の好業績。TBSラジオ社長会見で10月聴取率で32期連続の首位、2位局との差を広げたが全局セット減に業界あげての対策を強調。TFM社長会見でも厳しい現状に対して抜本的な対策が必要。テレ東「中間決算」は制作費の増加で増収減益となり業績予想を下方修正。WOWOWは増収増益。

〈15日〉博報堂DYH「中間決算」はマス広告の低調等で減収となり通期ではほぼ昨年並みを予想。TBS「中間決算」はタイム好調で4・0%増収。LF社長会見で11月野外イベント「ラジオパーク」が10万5千人を動員し収支も黒字で成功。06国際放送機器展が幕張メッセで開催(~17日まで)。

〈16日〉民放連会長会見で総務省がNHKに国際放送の命令に関連し、国が国営放送を持つことを検討すべきという見解。日テレが番組制作系の子会社を再編しコンテンツ制作力の向上と収益性の極大化を図りたい。KDDIがデジラジ受信機を搭載のauケータイ電話を12月上旬発売。中間決算でフジ、日テレが減収増益、テレ朝が減収減益を発表。

〈17日〉フジとリクルートがワンセグデータ放送を活用する情報提供のプラットフォーム会社を設立。総務省が09年度の創設を目指す新テレビ国際放送について議論を進める映像国際放送検討会の第5回会合。テレ朝「IR説明会」は厳しい現状に通期の見通しを下方修正。テレ東の説明会では懸念されるセットダウンに関連の番組の質的低下を食い止めたい。NHK「第57回紅白歌合戦」の司会に中居正広、仲間由紀恵を発表。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。