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トップインタビュー:原康晴コロムビアミュージックエンタテインメント(株)代表執行役社長兼COO

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トップインタビュー:原康晴コロムビアミュージックエンタテインメント(株)代表執行役社長兼COO

2010年03月29日
強さも弱さも全て知り尽くしている…
~次の100年に向けて発進!!

 コロムビアミュージックエンタテインメントが、創業100年目の今年、再び「邦人系レコード会社」に戻った――。

 コロムビアは、日本最古のレコード会社でありながら01年に米国の投資会社「RHJインターナショナル エスエイ」(旧リップルウッド・ホールディングス)などに買収されていた。社名も、当時は「日本コロムビア」と言っていたが、現在のコロムビアミュージックエンタテインメントに名称が変わった。

 しかし、去年、社長にプロパーの原康晴氏が就任して以来、会社の流れが徐々に変わり始めてきたという声も出始めてきている。そういった中、コロムビアの株式を、京都のIT関連会社「フェイス」が買収し、筆頭株主になったのだ。同社は発行株式数の31.39%を約30億円で取得した。これにより代表執行役会長兼最高経営責任者(CEO)だったストラウス・ゼルニック氏は退任し、4月6日に開催予定の臨時株主総会において、フェイス代表取締役社長である平澤創氏が取締役会会長に就任する予定だ。

 フェイスは、東証一部の上場会社で、世界で初めて携帯電話の「着信メロディ」を考案・実用化した、デジタルコンテンツ事業の草分け的なIT関連企業。他にも音楽のコンテンツサービスの他、医療・健康情報の配信にも積極的だという。エンタテインメント事業も昨年は、松たか子主演映画「告白」を共同製作(中島哲也監督)している。今回のコロムビアの株式買収については「両社の音楽関連サービスの連携を軸に、映画・ショートコンテンツ等の映像関連事業、オンラインゲーム事業をはじめ、携帯・インターネットを活用したアーティストプロモーション、新たなビジネスの創出等、多くの事業シナジーが見込まれ、戦略的なパートナー関係を構築していきたい」としている。

 コロムビアには、故美空ひばりさんをはじめ松山千春、氷川きよし、木村カエラ、さらには細川たかし、都はるみ、島倉千代子…とにかく、幅広いアーティストが多数いる。

 そこで、今回は100周年を迎えた“新生コロムビア”について同社の代表執行役社長兼最高執行責任者(COO)の原康晴氏に尋ねた。


筆頭株主が移行

 本誌 01年に米国の投資会社「RHJインターナショナル エスエイ」(旧リップルウッド・ホールディングス)に買収されて以来、社長は外部から招いてきたんですが、今回、初めてプロパーの原さんが社長に就任されましたね。そういった意味での意気込みはありますか?

 原康晴社長 自分は、コロムビアの強さも弱さも知り尽くしているだけに、その部分を買われての事だと思います。社員の期待感も含め、大変身の引き締まる思いでやっています。

 本誌 その「RHJインターナショナル エスエイ」と、さらに「リップルウッド ニッポン コロムビア パートナーズ2L.P.」が今回、所有する株式を全てIT関連企業の「(株)フェイス」に売却しました。

 原社長 その件に関しましては、RHJインターナショナルさん、リップルウッド ニッポン コロムビア パートナーズ2L.P.さんとフェイスさんのことですから詳細は分かりかねますが、非常にやりやすい環境になったことは確かです。

 本誌 今年、創立100周年というタイミングもあって、大きなニュースになりましたね。

 原社長 次の100年に向け、フェイス・グループ各社の力を借りて事業を発展させていきたいと思っています。

(※全文は文化通信ジャーナル2010年3月号に掲載)

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