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レポート:日本テレビ 技術展「デジテク2009」

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レポート:日本テレビ 技術展「デジテク2009」

2009年03月24日
アプリ、APIも公開しネット連動を推進
 ワンセグ活用のTVメッセンジャーや各種中継技術
 間寛平アースマラソンやデジタルサイネージなど
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アプリ、APIも公開しネット連動を推進
ワンセグ活用のTVメッセンジャーや各種中継技術
間寛平アースマラソンやデジタルサイネージなど


 日本テレビは、同局が取り組んできた最新テクノロジーを紹介する技術展示会「デジテク2009」を、3月11・12日に日テレホールで開催した。展示では、大きな目玉となった、番組メタデータでインターネットの新サービスを実現する「日テレアプリ」を紹介したほか、注目の案件をいくつも紹介。主な展示概要は次のとおり。


「日テレアプリ」 http://www.ntv.co.jp/appli/

                       
 =テレビを通じて日々発信している情報をリアルタイムに反映させたインターネット向けのアプリケーションを提供するサイト「日テレアプリ」を11日にオープン。
 ネット世界に向けても多くの話題を提供しているテレビ局として、インターネットユーザー及び視聴者のニーズに応えるべく、テレビ局の側から楽しくて有用な情報やサービスをもっとインターネットの世界にも発信し、ユーザーが自由に利用できるようにということを考え同サイトをオープンした。同サイトでは、ブログパーツやガジェットなど、インターネットユーザーが利用可能なアプリケーションを無料で提供。ユーザーは、同サイトから番組情報やニュース、天気などの情報を簡単に入手することができるようになる。さらに実験的に“API(※)”も公開していく。このような取り組みは、国内の地上波放送局として初めての試みとなる(API公開は、英BBCやニューヨークタイムスなどが行なっているが、マスメディアで実施している例は世界的に見てもまだ少ない)。同局としても、テレビと視聴者の新たなコミュニケーションの形を築くために「日テレアプリ」を充実させていく考え。
 現在「日テレアプリ」で提供している、主なブログパーツ・API等は次のとおり。
▽「NEWS ZERO・ブログパーツ」=「NEWS ZERO」でおなじみのニュースウォールをブログパーツに再現。番組キャスター(小林麻央、鈴江アナ、鈴木アナ)も登場し、最新のニュースや天気、番組の情報などを届ける。
▽「そらジロー・ブログパーツ」=日本テレビの人気キャラクター〝そらジロー〟のブログパーツ。全国の天気を表示可能で、現在の天気に合わせて、そらジローのアニメーションが変化する。またそらジローが出演するテレビに連動した仕掛けも用意されている。▽第2日本テレビ「みうらじゅんのもぐらビューティフル」ブログパーツ=第2日本テレビの人気コーナー「みうらじゅんのもぐらビューティフル」の動画がランダムに流れるブログパーツ。▽出演者検索・API=過去の番組から8日後までの日テレの番組情報から、気になる出演者を検索できる機能。▽ニュース検索・API=過去のアーカイブから最新のニュースまで、気になるニュースを検索する出来る機能。

※APIとは、アプリケーション・プログラム・インターフェイスの略で、あるアプリケーションが利用できる機能を提供すること。ユーザーは、APIを通じて、テレビ局が提供する情報を自由に引き出せるようになる。

 これら取り組みの背景には、膨大な情報を含んだ番組のメタデータを有効活用する、ということがある。また普段あまりテレビを見ないインターネットユーザーにも、ブログパーツやAPIを活用してもらいながらテレビ視聴へと誘導するという、宣伝の一環という側面も備えている。さらにAPI活用の部分では、個人ユーザーの利用とは別に、BtoBで企業に活用してもらうことで、それを新たな収益源としていくことも狙いの一つとなっている。


※以下の画像はそれぞれクリックすると拡大します

手のひらおみくじ

 =手のひらを認識してそこに映像を投影するシステムを使った、そらジローが手のひらの上でおみくじに変わるもの。デジテク2009のエントランスに展示され、会場に入ってすぐに来場者を楽しませるものとなっていた。
間寛平アースマラソンのクロスメディア展開
 =世界の視聴者とリアルタイムなコミュニケーションを実現すべく、様々な試みを実施。記録映像は公式ホームページ、テレビ番組、第2日本テレビで配信しつつ、その動画の著作権は、非営利目的ならコピー・流布が自由な「クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンス」を採用し、同局としては初めてyoutubeでも公開。このほか写真はflickrで提供し、現在位置はグーグルマップを活用するなど、様々なwebサービスと連動して展開中。個人ブログでの利用も見据えた新たな展開を図っている。


リアルタイムCGを使った空間演出
  
 =パーティクルやズームスイッチャー機能を使用して、デジテク展示会場全体をバーチャルCGで演出。さらにCGキャラクターも用意し、リアルタイムでカメラ映像に合成される。会場では、装飾の少ない壁面をCGで豪華にしたり、壁の一部分に穴を開け、遠くにバーチャルの新タワーが見えている様子などを再現。また自由に動かせるCGのズーミンも合成された。


番組リマインドサービス「かざしてリマインダー」
 
 =携帯電話をかざすだけで、番組視聴予約ができるサービス。実際には、小型ディスプレイに見たい番組の番組予告映像が表示されている時に携帯電話をかざすだけで番組視聴予約ができ、見たい番組のOA時間直前に、かざした携帯電話宛に喚起メールが送付されるもの。おサイフケータイ機能を活用したもの。


微弱ワンセグ体験コーナー

 =デジテク限定のオリジナルコンテンツを微弱ワンセグシステムで送信。ワンセグ対応受信機の機種により若干異なるが、送信機から1メートル弱の範囲程度で実現(富士通のエリアワンセグ送信機器を使用)。
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