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2011年全国映画興行成績、ODS 9タイトルが入り上乗せに

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2011年全国映画興行成績、ODS 9タイトルが入り上乗せに

2012年01月27日

 映連(一般社団法人 日本映画製作者連盟)は26日、「2011年(平成23年)全国映画概況」を発表した。

 年間映画興行成績は、入場人員が前年比83%の1億4472万6000人・興行収入が82.1%の1811億9700万円と大幅減となった。当初、1月から11月までの月別興行収入が前年比20%減で推移しており、年間興行収入は1800億円を切るのではないかと見られていたが、若干の上乗せがあった。

 これは、10月29日に公開した東宝配給「ステキな金縛り」(興収42億8000万円)や正月作品のパラマウント ピクチャーズ ジャパン配給「ミッション:イン・ポッシブル/ゴースト・プロトコル」(50億円以上)がヒットしたことと、非映画コンテンツであるODS作品の一部の興行収入を入れたことである。

 サッカーなどスポーツや音楽コンサートの生中継、シネマ歌舞伎などのいわゆるODS作品が劇場公開されてから数年経つが、2010年度までは「全国映画概況」には含まれていなかった。ODSとは、そもそもOther Digital Stuffの略で、非映画デジタルコンテンツのこと。映連では、昨年劇場公開されたODS作品は110本(これは認識によってことなり、映連がODSと認めた作品)あり、その中から最も “映画” に近い9本の作品がピックアップされ、入場人員・興行収入・公開本数にそれぞれ上乗せされた。

 そのタイトルは、一般的には “映画” である「監督失格」(配給:東宝映像事業部/9月3日TOHOシネマズ六本木ヒルズ)をはじめ「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」(配給:東宝映像事業部)や「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」(配給:東宝東和)など9作品であり、一般映画興行が低迷するなか、ODS作品の公開本数は確実に増える傾向にあり、2012年度の「全国映画概況」に占めるODS作品の比率は高くなることが見込まれている。

(代表取締役社長:指田 洋)

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