ザジフィルムズ+マクザム配給の台湾映画『共犯』(チャン・ロンジー監督)のトークイベントが23日夜、港区・台湾文化センターで実施された。
イベントには出演のヤオ・アイニン、写真家の川島小鳥氏、映画評論家の松崎健夫氏が登壇。アイニンは川島氏の最新刊である写真集「明星」に被写体として参加しており、元々お互いに親交があるという。川島氏は、「アイニンちゃんをピピちゃんと呼んでいる。本作を観て、ピピちゃんの心に火が灯ったと強く感じた。きっと映画の現場が楽しかったのだろう。僕もまたピピちゃんを撮りたい」と語った。松崎氏は、「本作は残酷な物語であるだけでなく、生きていくことに対しての希望を与えてくれる映画。不機嫌そうに見える役どころを演じていたピピちゃんは、実際に会ってみるとニコニコしていて明るい人物だった。ロンジー監督は前作『光にふれる』(14年)より引き続き素晴らしい映画作家だ」とコメント。アイニンは、「ロンジー監督は以前、温かい希望を持って映画館を出られるような物語に仕上げたと話していた。映画の現場は、宙に舞うシーンなどもあり大変だったが頑張った。今後は日本でモデルの仕事をやってみたい。また、映画の企画も来ている」と話した。
『共犯』は男子高校生3人が偶然同じ時刻に通りかかった路地で、同じ学校の女生徒シャー(アイニン)が変死しているのを発見する場面から始まるサスペンスフル学園ミステリー。7月25日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。