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11日公開『裸足の季節』監督ら来日でプロモ

【FREE】11日公開『裸足の季節』監督ら来日でプロモ

2016年06月11日
11日より公開中『裸足の季節』ジャパンプレミア 11日より公開中『裸足の季節』ジャパンプレミア

 第88回米アカデミー賞外国語映画賞にフランス代表としてノミネートされた『裸足の季節』は11日よりシネスイッチ銀座ほか順次公開中。トルコの小さな村を舞台に5人姉妹が運命を掴みとるために奮闘する物語。今作で長編デビューを飾った新鋭デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督、出演のギュネシ・シェンソイ(末っ子役)、ドア・ドゥウシル(四女)、エリット・イシジャン(三女)、イライダ・アクドアン(長女)がプロモーションのため来日し、9日には2つのイベントに出席した。

 1つ目はポニーキャニオンでの記者会見。米アカデミー賞のみならず、第68回カンヌなど多くの映画祭で上映され、高い評価を得てきたことについて、デニズ監督は、「女性に対して性や身体だけで見ないで、狭い考えに囚われないで、という想いを強く反映した。初作ということで沢山の題材を探し、試行錯誤しながら作りあげたが、今後への大きな力になった」とコメント。さらに、次回作『Kings(原題)』について、「主演は女優ハル・ベリー。92年のロス暴動の話。今作と同じように若い娘が登場する。悲劇的だが、半分コメディ、半分感情的で、ライトな語り口になるようにしたい」と触れた。

 2つ目はアンスティチュ・フランセ東京内エスパス・イマージュでの舞台挨拶付きジャパンプレミア。ほぼ満席で30~40代の男女が目立った。上映後、サポートを受けているシャネルの衣装に身を包んだゲストが登壇すると、大きな拍手が起きた。質問が多岐にわたる中、トークテーマの中心は、「役を通して生まれた姉妹の絆」に。デニズ監督は、5人姉妹を「まるで10の腕、足があって、(演出していると)誰のか分からなくなっていった」と表現。長女役を務めたイライダは、「自然な絆を持って演じた。このプロモーションでも同じベッドで寝たり、服やアクセサリーを交換したり、本当の姉妹の様に感じている。この絆は撮影が終わっても変わらない」と語った。終盤、“日本の新たな才能”として10歳のアーティストLaraが花束プレゼンターとして登場した。配給はビターズ・エンド。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。