閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

東宝『シン・ゴジラ』庵野秀明総監督ら会見

【FREE】東宝『シン・ゴジラ』庵野秀明総監督ら会見

2016年07月20日
『シン・ゴジラ』記者会見(左より庵野監督、出演の石原、長谷川、竹野内) 『シン・ゴジラ』記者会見(左より庵野監督、出演の石原、長谷川、竹野内)

 東宝製作・配給『シン・ゴジラ』の完成報告会見が19日、東京・港区の品川プリンスホテルで行われ、脚本・編集・総監督の庵野秀明、東宝の山内章弘エグゼクティブプロデューサー、出演の長谷川博己、竹野内豊、石原さとみが出席した。

 日本版のゴジラとしては12年ぶりの最新作。「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野総監督指揮のもと、監督・特技監督を樋口真嗣、准監督・特技統括を尾上克郎が務め、全く新しいゴジラが誕生した。出演者は328人。日本映画では異例の3監督、4班体制、総勢1千人以上のスタッフにより、超大作が完成した。7月29日(金)全国公開。

庵野秀明総監督の話 『ヱヴァ』のファンの人には、お待たせして本当にすみません。その分、こっち(『シン・ゴジラ』)を頑張ってやってきたので、ご満足頂けるものになったと思う。『ヱヴァ』は自分の魂を削り取って作っていくが、それを3本連続(07、09、12年)でしてしまい、次はもう二度と撮れないかと思うほど追いつめられていた。その時に、東宝の方からこの話を頂き、救われたような気がした。おかげでこの場にこうしていられ、(次の)『ヱヴァ』も作ることができる。怪獣の映画としての完成度、素晴らしさは、最初の『ゴジラ』に集約されていると思う。あの面白さ、あの衝撃にわずかでもいいから近づけたいと思うと、最初の『ゴジラ』と同じようなことをやるしかない。それ以外にあれに近づく方法は僕の中にはない。だから、最初の『ゴジラ』の設定と同じように、初めてゴジラが現われた世界を描こうと思った。CGは、白組さんが最後の最後まで頑張ってくれた。日本映画のCGの見方が変わるぐらいの出来。

山内章弘EPの話 ゴジラを眠らせておくわけにはいかないと思いつつ、なかなか始動できなかったが、2012年末にようやく始動しようということになった。その理由のひとつは、ハリウッド版『GODZILLA』の企画が発表され、熱が高まってきた中で、「本家の日本版はどうした?」という声に背中を押されたこと。日本のゴジラはどういうものか?と考える中で、監督も日本を代表する人でなければいけない。日本を代表するアニメーションクリエイターであり、実写の経験も豊富で、特撮に対する愛情と造詣が深い庵野監督にぜひお願いしたいと、13年初頭に弊社の市川(南)からお願い差し上げた。最初からご快諾というわけではなかったが、盟友の樋口監督、尾上監督にもご参加頂いて、「一緒に作っていこう」となったのが13年の春ぐらい。そこからこのプロジェクトが本格始動した。

長谷川博己の話 劇中で「日本はまだまだやれる」という台詞があるが、それを証明できたと思う。結束力の大事さが出ている素晴らしい作品。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。