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東映『少女』完成報告会見、三島監督ら登壇

【FREE】東映『少女』完成報告会見、三島監督ら登壇

2016年09月14日
東映『少女』完成披露会見 東映『少女』完成披露会見

 東映配給『少女』の完成報告会見が12日、千代田区の帝国ホテル東京で実施され、出演の本田翼、山本美月、真剣佑、佐藤玲、監督の三島有紀子、原作者の湊かなえが登壇した。

 原作は100万部突破のベストセラー、同名小説(双葉文庫刊)。死にまつわる禁断の世界を描いた少女たちの物語。

 本田は、読書好きで休み時間は小説を書いている女子高校生・由紀役。山本は、由紀の親友・敦子役。いじめに合っている敦子を由紀は助けられずにいた。2人は、「死体ってみたことある?」という転校生の何気ないひと言をキッカケに、死を知りたい願望に囚われていく。

 会見で由紀役を務めあげた本田は、「新しい私を見せられた作品。由紀は強そうに見えてもろく、17歳の少女役を演じたことはあるが、そのどれとも違う子」。山本は、「敦子役は私にとって挑戦だった」とそれぞれ役についてコメント。2人にとって4度目の共演作品だが、山本は、「顔を合わせてドギマギすることもない。本田さんは正直な子。不安な時は全部出す。守ってあげたくなる」。本田は、「山本さんには必ず助けてくれる安心感があり、私たちは由紀と敦子の役どころにマッチしていて、良い関係で現場に挑めた」(本田)と信頼の厚さが窺えた。

 そんな2人を演出した三島監督は、「現場では苦しい想いをさせたが、役者への恩返しになることを目指して完成させた」と語り、「抱えている『闇』を現場で持ち続けられるように、休憩時間にお弁当を固まって食べることなどはしなかった。一人の時も現場では、それぞれが闇に向き合う時間にあてさせて頂いた。決して仲の悪い現場だった訳ではなく、それぞれが本当に頑張ってくれた」とその演出方法を明かした。

 さらに、三島監督は、「湊さんと言えばミステリーだろうと思いながら5年前に読ませて頂いたが、読み終わった時、いびつな青春映画に出来ると思った」とコメント。湊は、「山場のシーンの時、撮影現場にお邪魔しました。その時はすごいシーンを目撃した印象だった。完成を観ると、どこを切り取っても素晴らしい作品になっていた」と絶賛した。

 製作委員会は、東映、木下グループ、ポニーキャニオン、パルコ、ファインエンターテイメント、BS日テレ、双葉社、朝日新聞社、ユニバーサル ミュージック、日本出版販売、アルマックスジャパン。制作プロダクションは、ファインエンターテイメント。主題歌はGLIM SPANKYの「闇に目を凝らせば」(ユニバーサル ミュージック)。10月8日公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。