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WB『ハドソン川~』、トム来日で記者会見

【FREE】WB『ハドソン川~』、トム来日で記者会見

2016年09月17日
WB『ハドソン川の奇跡』来日会見(写真は左からアーロン、トム) WB『ハドソン川の奇跡』来日会見(写真は左からアーロン、トム)

 WB配給『ハドソン川の奇跡』の来日記者会見が16日、港区のザ・リッツ・カールトン東京で行われ、主演トム・ハンクス、共演のアーロン・エッカートが登壇した。

 巨匠クリント・イーストウッド監督が、奇跡と称賛された史上最大の航空機事故の裏に隠された実話を映画化。前作『アメリカン・スナイパー』では、戦場という極限の状況下における兵士の人間性に迫り、今作では155人の命を救い、容疑者になった実在の男の真実に接近した。

 トムはその実在の人物・サリー機長、アーロンはジェフ副操縦士をそれぞれ演じた。09年1月、極寒のNY上空850メートルで155人を乗せた航空機を突如襲った、全エンジン停止事故。近くの空港に着陸するよう管制室から指示がある中、サリーはそれを不可と判断し、ハドソン川への不時着を決断。事故発生からわずか208秒のことだった。全員生存の偉業を成し遂げたはずが、事故調査委員会による度重なる追及は、サリーを極限まで追い詰めた。

 会見冒頭、イーストウッド監督から「日本に行けなくて残念だ」とのビデオメッセージが流れた。初タッグを組んだトムは眉をひそめて、監督の“不機嫌そうな”顔マネを披露。「脅威を感じるんだけど、彼はこの顔の時、非常に機嫌がいいんだ」とジョークを飛ばしながら、「役者に期待をもってくれている。役者によって映画が作られていく意識が非常にあり、役者をとても大事にしてくれる」と印象を語った。同じく、イーストウッド組初参加のアーロンは、「初日は、ハドソン川のロケシーンだった。あいにく雨が降ったにもかかわらず、外にいる私たちの傍に一日中、居てくれた。役者にとって、本当に力になることだ」と振り返った。

 実話の映画化について、トムは、「事実を事実として正確に伝えられたのかが、ポイント。実際に事故を経験した人たちには、『我々が無理に装飾をしたり、ドラマチックにしてはいないか』という様に観て頂きたい」。アーロンは、「観客全員に、あたかも自分たちが経験したことの様に観て頂きたい。飛行機の着水シーンや、事故調査委員会の追及シーンなど含めて、全てにそう感じてほしい」と見どころを語った。

 会見終盤、実際に事故を経験した日本人乗客、滝川裕己氏、出口適氏が登壇し、滝川氏は、「僕たちが観てもリアルだった。事故を忠実に再現してくれた」。出口氏は「命を救ってくれたヒーローが容疑者になっていることを知らなかったので、こういう作品が出てきて良かった」と感想を述べた。

 9月24日より丸の内ピカデリーほか全国公開される。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。