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東宝『追憶』、会見に降旗監督、木村大作ら

【FREE】東宝『追憶』、会見に降旗監督、木村大作ら

2017年04月06日
『追憶』会見に降旗康男監督(右端)、木村大作(左端)らが出席 『追憶』会見に降旗康男監督(右端)、木村大作(左端)らが出席

 東宝配給『追憶』の会見が4日、東京国際フォーラムで行われ、降旗康男監督、撮影の木村大作、出演の岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、安藤サクラ、吉岡秀隆が出席した。

 同作は、『駅 STATION』や『鉄道員(ぽっぽや)』など、数々の名作を作り上げてきた降旗康男監督と撮影の木村大作が9年ぶりにタッグを組んだヒューマンサスペンス。5月6日公開。製作は『追憶』製作委員会。製作プロダクションは東宝映画、ディグ&フェローズ。出席者の話は次の通り。なお、会見後には完成披露舞台挨拶も行われた。

降旗康男監督 岡田准一さんに、高倉健を継ぐような俳優になって頂ければいいなと思いながら仕事をしていた。(健さんと通じる部分は)斜め後ろからの姿。背は健さんの方が高いが、一人の人間の姿としては、同じような中身、同じような人生を背負って生きている感じが、斜め後ろからの姿で共通していると思う。

木村大作 降旗監督とは9年ぶりだが、そんな感じはない。今回で16本目、そのうち高倉健さんの映画を7本やっている。個人的な想いとしては、まだ健さんに対する追悼ができていないので、この映画に健さんへの想いを込めて映像に表現しようと思った。例えば、頭のタイトルに鷹が飛んでいる。その鷹は健さん。降旗、木村、そしてこれからを背負って立つ若い俳優さんたちを、天から見てほしいという気持ちで表現した。

岡田准一 熱い大作さんと、仏の降旗さん。静と動の、職人さんの行きつく先はどっちかなんだろうなと思う(笑)。(高倉健さんと比較されているが)健さんになれるとも思っていないし、おこがましいと思う。健さんの後ろ姿を追いかけて、精進していけたらいいなと思う。

小栗旬 撮影初日に大作さんに食事に誘ってもらい、監督からのメッセージとして「後半のシーンのあそこは、(岡田くんと)君ら2人で好きにやっていいから、台詞を変えて作って完成させてくれ」と言われ、そこから2人でそのシーンを撮るまで悩み続ける日々を過ごした(笑)。

柄本佑 降旗監督で、大作さんがカメラを回している現場を体験できるとは思ってもみなかった。出来上がった作品を観て感動した。

長澤まさみ 作品に関わることができて、とても勉強になったし、本当に良い経験をさせてもらった。愛や想いが詰まった作品になっている。

木村文乃 こんな素敵な作品に呼んで頂き光栄。温かった撮影の話を皆さんにできることは幸せなことだと思う。

安藤サクラ 現場では、すごいものを見ている、すごい時間を過ごしているとずっと思っていた。その時に見たものは自分の宝物になった。

吉岡秀隆 (『鉄道員(ぽっぽや)』以来18年ぶりに降旗組に参加したが、)降旗監督と木村(大作)さんは変わらない。変わったのは、健さんがいなくて岡田くんがいること。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。