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東宝『ラストレシピ』二宮、西島ら完成報告

【FREE】東宝『ラストレシピ』二宮、西島ら完成報告

2017年09月27日
左より宮﨑、西島、綾野、滝田監督 左より宮﨑、西島、綾野、滝田監督

 東宝配給『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』の完成報告会が25日、東京国際フォーラム ホールAで行われ、滝田洋二郎監督、出演の二宮和也、西島秀俊、綾野剛、宮﨑あおい、西畑大吾が出席した。

 同作は、孤独な天才料理人・佐々木充が、かつて満州国で日本人料理人・山形直太朗が考案したという伝説のフルコース「大日本帝国食菜全席」のレシピ再現に挑むことで明らかになる、壮大な愛の物語。2000年代初頭と、1930年代の2つの時代が並行して語られる。

 現代パートに出演した二宮、綾野は普段から親交があり、二宮は「剛ちゃんとのシーンは、観てくれる人が肩の力を抜ける場所にしたかった。普段に近い感覚でやらせてもらったので、それ(仲の良さ)を出せたのでは」と共演シーンの見どころをアピール。一方の西島は「満州編は青春群像。新しい料理を作るために全員で向かっていく話でもあるので、青春を感じるシーンになったのでは。しかし、実は偽りがあったことを知って、青春が終わるという話」と自身が担当した1930年代パートについて説明した。

 両パートは別撮りしており、二宮が「満州編は、撮影現場にもお邪魔できなかったので、(試写で観たのが)初めて。違う映画を観ているみたいだった」と語れば、現代パートの後に撮影が始まったという西島は「滝田さんに『いや~二宮くん、こんないい顔してるんだよ』とプレッシャーを与えられていた」と苦笑い。滝田監督は「満州の時代と現代をどうやって違和感なく流していくのか。俳優さんの演技に委ねることが多かったが、現代編ではニノと綾野ちゃんの兄弟を超えた関係みたいな匂いが出たので非常にスムーズに行ったし、ニノが色々なところに訪ねて行った時の顔で、満州編の回想に入って、後半は、満州編の中にニノの顔がポンと入ってくるような、編集的にも色々なチャレンジができた映画かなと思う」と制作時のこだわりを語った。

 最後に二宮は「空気の流れが良い映画」と同作の特徴を述べ、続けて「現場の(雰囲気の良い)感じが映画にも出てくるし、それが伝わる作品。心が温かくなる映画。それをぜひ体験してほしい」と締めくくった。

 原作は、TV番組「料理の鉄人」を手掛けた作家・田中経一。企画は秋元康。脚本は林民夫。音楽は菅野祐悟。製作は『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』製作委員会。製作幹事はテレビ朝日。制作プロダクションはパイプライン。なお、完成披露上映後には舞台挨拶も行われた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。