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東宝『いぬやしき』日比谷開業日に完成披露

【FREE】東宝『いぬやしき』日比谷開業日に完成披露

2018年03月30日
『いぬやしき』完成披露(左より本郷、佐藤、木梨、三吉、佐藤監督) 『いぬやしき』完成披露(左より本郷、佐藤、木梨、三吉、佐藤監督)

 東宝配給『いぬやしき』の完成披露舞台挨拶が29日、この日グランドオープンを迎えたTOHOシネマズ日比谷で行われ、佐藤信介監督、出演の木梨憲武、佐藤健、本郷奏多、三吉彩花が登壇した。

 「GANTZ」の奥浩哉と、それを2部作で実写映画化した佐藤信介監督の再タッグが実現。新宿上空250メートルを音速で飛翔する男たちの闘いを、かつてない臨場感で体感できる“新感覚バーチャルムービー”が完成した。

 墜落事故に巻き込まれ、驚異の力を手に入れた初老のサラリーマン・犬屋敷を演じた木梨は「(役柄と同じ)ジジイで良かった」と、16年ぶりとなる映画の主演に笑顔を見せ、1年前に撮影が終了したあとも「監督に電話をしてずっと編集の状況を聞いて、(ポスプロの)現場にも見学に行った。待ちに待っていた」と、ようやく公開される喜びをかみしめた。

 犬屋敷の敵役・獅子神を演じた佐藤健は、「VFXのレベルが衝撃。日本のVFXのレベルもここまで来たのかと感じてほしい」と映像の迫力をアピール。近年、ハリウッド映画では、亡くなったスターや、スターの若い頃をCGの表現する“デジタルヒューマン”の技が使われているが、『いぬやしき』の制作にも同様の技術が取り入れられた。佐藤信介監督は「色々なところがCGで出来ているが、木梨さんと佐藤さんがCGのところも一部ある。これは日本映画では初めての試みだった。テストでその映像を観た時は、僕もスタッフも驚いて、完成品としての成功を確信した」と語り、新たな映像表現に挑戦した革新的な作品であることを強調した。

 最後に木梨は、「仕上がったはずの初号を観てから、(その後)監督は70カット直したらしい。本当に最後の最後までこだわって作ってもらった」と話し、佐藤監督は「現場にいるスタッフと、現場に来なかったたくさんのスタッフが手塩にかけてこの映像を作り上げた。コンピューターだからといって簡単にできるものではなく、全て手作業で作っていくものなので、その手仕事を見てほしい」と締めくくった。4月20日(金)公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。