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第27回日プロ授賞式、女優賞松岡茉優ら登壇

【FREE】第27回日プロ授賞式、女優賞松岡茉優ら登壇

2018年04月28日
 第27回日本映画プロフェッショナル大賞の授賞式が26日夜、都内のテアトル新宿で開催された。

 今年の作品賞は『勝手にふるえてろ』。主演女優賞は同作の松岡茉優、主演男優賞は『幼な子われらに生まれ』の浅野忠信。監督賞は『彼女の人生は間違いじゃない』の廣木隆一。新人監督賞は『愚行録』の石川慶、新人女優賞は『彼女の~』の瀧内公美、新進男優賞は『武曲 MUKOKU』の村上虹郎。特別賞はOP PICTURES、特別功労賞は大林宣彦。クラウドファンディングによる観客賞は『あゝ、荒野』。以下、授賞式での作品賞、主演女優賞、主演男優賞、監督賞のコメントを紹介する。

▼作品賞『勝手に~』:白石裕菜企画プロデューサー(ホリプロ)が監督・脚本の大九明子のコメントを代読 作品賞・主演女優賞というダブルな栄誉を賜りまして、ありがとうございます。大変嬉しく、一報を頂戴した際には胸が熱くなりふるえた。私は只今、一人、イタリアの地にいるが、留学した同級生に「国外逃亡・紫谷玲奈」とあだ名をつける(松岡演じる)ヨシカはきっと私を「国外逃亡監督・大九明子」と呼ぶだろう。別の映画祭のコンペティションの候補になり、このような形になりましたことご容赦下さい。これからもこの賞にふさわしい映画を作り続けるよう精進したい。

▼主演女優賞:松岡茉優 8歳から子役をやってきて今は23歳。皆さまの前に立つことができて嬉しい。世代もキャリアも違う人が一緒に頑張るものが映画。色んな方々に届く映画づくりをしようと心に決めた。生きづらいと感じている人の明日が楽しくなるような作品に携わっていきたい。

▼主演男優賞:浅野忠信 (『幼な子~』の)現場では図々しくも色々と発言させていただいた。本当に良い話で荒井晴彦さんが書いたホンが僕は好きで面白いから、僕がやることはないんじゃないかと思い、何度も何度も読み、そのうちにその面白さの後ろ側にある何かが分かってきた。だから、現場で、「(演じた役の)信はこんなものじゃない」といわんばかりに、わがままばかり言ったが、こうして認められたことが本当に嬉しい。

▼監督賞:廣木隆一 監督賞。いちばん貰ってはいけない賞を貰ったような気がする。それは、今作は福島で撮影していて、地元がとても協力してくださり、そのおかげで獲れた賞だと思うから。また、当初は、絶対にこの企画は通らないだろうなと思っていたので、プロデューサーの方たちに対しても本当にありがたく思っている。ありがとうございました。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。