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東京力車、三波春夫さんの墓前で感謝と決意

【FREE】東京力車、三波春夫さんの墓前で感謝と決意

2023年07月20日
三波春夫さんの墓前で(後左から)東京力車の田井裕一、白上一成、石橋拓也(前左から)川中美幸、三波美夕紀 三波春夫さんの墓前で(後左から)東京力車の田井裕一、白上一成、石橋拓也(前左から)川中美幸、三波美夕紀

 人力車を引っ張る現役俥夫による音楽グループ、東京力車が、ニューシングル「握手をしよう~世界の国からこんにちは~」(テイチクエンタテインメント)発売日の19日、東京・杉並区の堀之内妙法寺を訪れ、昭和を代表する国民的歌手、三波春夫さんの墓前参りを行なった。

 新曲「握手をしよう~世界の国からこんにちは~」は、三波さんの楽曲を次の世代へと歌い継ぐべく、Jポップ、アイドル、アニソンなど幅広いジャンルのアーティストへの楽曲提供などで知られる前山田健一(ヒャダイン)によるアレンジで、東京力車が歌う “新歌謡ポップス” 三部作のラストを飾る作品。21年発売の第一弾「ニビイロトーキョー~チャンチキおけさ~」、22年発売の第二弾「Sole!~おまんた囃子~」に続く、第三弾となる今作では、1970年に大阪で開催された万国博覧会のテーマソング「世界の国からこんにちは」に挑戦している。

 発売日のこの日は、三波さんの生誕100年という記念すべき日ということもあり、「直接ご挨拶をして、自分たちの歌を届けたい」という東京力車のメンバーの強い思いから、楽曲にコーラスで参加した先輩歌手の川中美幸、三波さんの長女・三波美夕紀さんと共に三波さんの墓前参りを行い、その後、境内付近の額堂でファンに見守られながら献奏ライブを実施した。

 墓前参りを終え、メンバーの石橋拓也は、「三波先生は日本をとても愛していた。その気持ちはすごく大事。そうした思いを世界に向けて発信していく決意と、新曲をリリースさせて頂く感謝の気持ちを伝えました」と話し、川中は「父が三波先生の大ファンでした。先生は人と接するとき、いつも笑顔。私も皆さんにお会いするときは笑顔でいるよう、先生を見て心がけています」と三波さんとの思い出を振り返った。

 また、三波さんの長女・美夕紀さんは今回発売された東京力車の新曲について「平和を願う歌です。三波は戦争にも行き、シベリアに4年間抑留されました。平和を願って戦後ずっと歌い続けました。その思いと共に、東京力車さんが歌って下さるのは本当にありがたい」と感謝を示した。

 この日は、東京力車の新曲に加え、DVD「決定版 三波春夫映像集」(同)も発売されている。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。