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歌手由紀さおり「第3回岩谷時子賞」受賞

【FREE】歌手由紀さおり「第3回岩谷時子賞」受賞

2012年04月05日
由紀さおり 由紀さおり

 一般財団法人・岩谷時子音楽文化振興財団の事業の一環として、音楽・演劇界の明日を担う人材やその向上・発展に功労のあった人物・団体に贈られる「第3回岩谷時子賞」(審査委員=作曲家・川口真、音楽プロデューサー・草野浩二、作曲家・都倉俊一)の授賞式が4日、東京・千代田区の帝国ホテル2階「孔雀東の間」で行われ、各賞の受賞者が次の通り発表された。今回は第1・2回の授賞式にはなかった受賞アーティストによるライブが行われ華やかな式となった。

 ▼岩谷時子賞(賞金300万円)=由紀さおり(歌手)▼奨励賞(賞金100万円)=瀬奈じゅん(俳優)▼特別賞(賞金100万円)=岩崎宏美(歌手、俳優)、平幹二朗(俳優)▼Foundation for Youth(年間60万円の奨学金を3年間給付)=山根一仁(バイオリニスト)。

 岩谷時子賞に選ばれた由紀さおりは昨年リリースした、アメリカのジャズオーケストラ、ピンク・マルティーニとのコラボレーションアルバム「1969」(EMIミュージック・ジャパン)が世界22ヵ国で発売されヒットを記録、日本の歌謡曲を世界に広めるきっかけになったことが評価されての受賞。

 式でプレゼンターの俳優、八千草薫からクリスタルのトロフィーを受け取った由紀は「とっても嬉しいです。『1969』は歌謡曲という言葉をもう一度思い出して欲しくてリリースしました。選んで下さったことに本当に感謝しています」と喜びを語り、アルバム「1969」の中から岩谷時子が作詞、由紀の恩師、故いずみたくが作曲した「いいじゃないの幸せならば」を披露した。

 若手芸術家の育成・支援を目的に第2回から創設された「Foundation for Youth」に選ばれた高校2年生のバイオリニスト、山根一仁は「ツィゴイネルワイゼン」の生演奏を披露し「素晴らしい賞を頂き感謝の気持ちで一杯です。クラシックはヨーロッパが本場なので大学生になったらヨーロッパに行って世界へ羽ばたきたい」と今後の抱負を語った。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。