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東映『おしん』、主演は8歳新人濱田ここね

【FREE】東映『おしん』、主演は8歳新人濱田ここね

2013年02月06日
映画『おしん』、主演は8歳の新人・濱田ここね 映画『おしん』、主演は8歳の新人・濱田ここね

 83年、NHK朝の連続テレビ小説として放送され、社会現象になったドラマを映画化する『おしん』(配給:東映)の製作発表会見が5日、東京會舘で行われた。この場で配役が初めて明かされ、おしん役には、宮崎県出身の新人・濱田ここね(8歳)、母役には上戸彩、おしんの奉公先・加賀屋の大奥様には、ドラマ版で母役を演じた泉ピン子が決定。そのほか、岸本加世子、乃木涼介、吉村実子、満島真之介、ガッツ石松、そしてドラマ版でおしんを演じた小林綾子も出演すると発表された。

 「おしん」は、いまから約100年前に、山形県の寒村に生まれ、苦難を強いられても決して負けることなく生きる女性・おしんの姿を描くもの。ドラマ版(全297話)は放送当時、平均視聴率52・6%、最高視聴率62・9%を記録。さらに世界86の国と地域で放送された。30年を経て公開される映画版は、おしんの少女期に焦点を当てて描かれる。おしん役の濱田は、半年間のオーディションで約2500名から選ばれた。

 会見には、原作の橋田壽賀子、監督の冨樫森、出演の濱田、上戸、泉が出席。濱田は橋田から「いい顔してる!」とおしん役に太鼓判を押された。2月中旬から3月末にかけて、庄内映画村ほか山形県内各所で撮影予定。10月に全国公開される。

▼橋田壽賀子の話 この小説を書いた時は高度成長期で、ヤオハンやダイエーが事業拡大し、身の丈を超えていくとダメになるのでは?と警告のつもりで書いていた。今映画化される意義は、イジメ問題が深刻化する中、「昔のイジメはもっと凄かったけど、こういう人たちも頑張っていた。今の人も負けないで」というメッセージがあると思う。

▼冨樫森監督の話 長編ドラマを1時間40分にしなければならない。名場面は出ると思うが、おしんと母親の関係を核とした内容とし、ドラマ版のエピソード集にならないように心掛ける。

▼濱田ここねの話 おしん役を一生懸命がんばります。

▼上戸彩の話 ドラマ版を観たが、始まって5分くらいで号泣し、あとはずっと泣いていた。生きていく力強さ、家族の絆など、今の社会でも必要な要素が詰まっている。新しい形でオリジナル化して伝えていきたい。

▼泉ピン子の話 ドラマ版に出演していた時は、家とNHKの往復だったし、視聴率も知らなかったので、こんなに人気があるとは思わなかった。母役を彩ちゃんに引き継いでもらえて感無量。おしんのオーディションに立ち会ったが、(ここねちゃんは)浴衣がぴったりだった。どの子も(演技が)上手すぎる。おしんの役にはそれよりも存在感が必要。

 

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。