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FOXホームエンタ、川合&土合社長に聞く

【FREE】FOXホームエンタ、川合&土合社長に聞く

2013年06月04日
 今年2月1日、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンの新代表取締役社長に、川合史郎営業本部長と土合朋宏マーケティング本部長が “共同” で昇任した。

 前社長の内藤友樹氏が11年8月に亡くなって以来、社長不在が16ヵ月間続いた同社だが、4月には2年ぶりに都内でディーラー向けコンベンションを開催し、両氏が「二人で力を合わせて会社を成長させたい」と力強く新たな船出をアピールした。日本ではなじみのない「共同代表取締役社長」制に業界からの注目も集まる中、両氏はどのように新生FOXを舵取りしていくのか。社長就任までの経緯や共同社長制に対する考え、今後の主力タイトルなどを聞いた――。インタビュー全文は「インタビューコーナー」で本日より掲載開始。本頁では、その一部を抜粋する。

 今回の抜擢について、両氏は就任当初を振り返り、「驚きはなかった」と口を揃える。社長人事については、かねてから米国本社と両氏が話し合って検討してきたためだ。加えて、本社ではトム・ロスマン、ジム・ジアナポリスの両氏が長きに渡って共同社長を務めていたため、FOXとして珍しい体制ではないからだという。

 会社の意思決定の方法はどうなるのか。川合氏は「(自分の専門分野に関することでも)相手に相談し、最後は合意を得てから決めている」と説明する。就任から約4ヵ月経ち、共同社長制については、お互いに尊敬し合う関係でなければ成り立たないと前置きした上で、「良いシステムだと思う」(川合氏)と印象を語る。その理由は「最終決定をする際、どちらかが熱くなっていても、もう1人が客観的に判断できる。これ以上きちっとコントロールできることはない」(土合氏)からだという。

 川合氏は土合氏を「新鮮な発想力があり、それを論理的に整理する能力がある」と評し、土合氏は川合氏を「業界でこれだけ知られている営業マンはいない。人の心を動かす力を持っている」と認め合い、共同社長制の順調ぶりを窺わせた。

 今年の主力作品では、映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(6月5日)、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(7月3日)、『リンカーン』(夏)、TVドラマ「ホームランド」(6月5日レンタル)、「タッチ」(秋)を挙げたほか、吹替版を豪華に収録した「吹替の帝王」シリーズなどカタログ作品にも力を入れると語った。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。