演歌歌手、小林幸子が5日、芸能生活50周年を迎えた。同日、記念シングル「蛍前線」を発売した。
4日には「ほたるの夕べ」で有名なホテル椿山荘東京で発売記念イベントと懇親パーティーを開き、LED2万個で新曲世界を表現した豪華衣装で歌唱。デビュー当時のマネージャーや活動を支えてきたファンらが見守るなか、半世紀を超えた先に広がる未来を、衣装で明るく指し示した。
紅白で披露してきたものに比べると小ぶりながら、電飾に加えせり上がりなど演出はさながら。昨年連続出場が途絶えた紅白とは「全然別でコンサート用にこしらえたもの」と説明しながら、「かなり早いですが、お話をいただけたら嬉しいということで…」と語った。
1964年に10歳で天才少女歌手としてデビュー。「まさか50年も歌えると思っていなかった。応援いただいたすべてのみなさまのおかげ」と感慨深げ。これまでの出会いに感謝し「また新たにスタートします。いつからですか?今でしょ!」と2013年の流行語で気合いを込めた。
50周年を前に昨年、自主レーベル「Sachiko Premium Records(サチコ・プレミアレコード)」を立ち上げ再出発。地道にサイン・握手会に励みファンとつながってきた。「ニコニコ超会議2」に “ラスボス” として出演するなど以前と異なる顔も見せている。「いろんな新しいオファーをいただいていて。出会いがすごくあって嬉しい」。
記念曲「蛍前線」は、前作「茨の木」に続き、さだまさしが作詞作曲。50周年の集大成として、人々を優しく照らす蛍の光を歌い上げる。カップリング曲「おかあさんへ」も、さだが提供。プロデュースには、由紀さおり、ソノダバンドらを手がける佐藤剛氏を迎えた。小林は「みなさまに愛していただき、歌っていただき、大ヒットに結びつけたい」と力を込めた。50周年記念コンサートツアーが6月13日開始。ここでさらなる50周年豪華衣装を披露するという。