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『華魂』、佐藤寿保監督ら完成披露試写会

【FREE】『華魂』、佐藤寿保監督ら完成披露試写会

2013年11月14日
左より島村、桜木、佐藤監督 左より島村、桜木、佐藤監督

 渋谷プロダクション制作・配給『華魂』の完成披露試写会が11月5日(火)、東京・渋谷のアップリンクで行われ、キャストの桜木梨奈、島村舞花、佐藤寿保監督が舞台挨拶を行った。

 本作は、日常に潜む狂気と倒錯のエロチシズムをハードな映像で描き続け、『乱歩地獄・芋虫』や『名前のない女たち』などが海外映画祭でも高い関心を集めている佐藤寿保監督の最新作。いじめられっ子がいじめっ子と変態教師たちに反撃する姿を描く新たな恐怖映画。原案は佐藤監督。

 脚本に、自らの監督作でも「ピンク映画ベスト10」第1位を受賞しているいまおかしんじ(『苦役列車』)、撮影に『トウキョウソナタ』『わが母の記』の芦澤明子、照明に園子温作品に数多く参加する御木茂則、音楽にNHK朝の連続ドラマ小説「あまちゃん」の大友良英を迎え独特な世界を描き出す。

 いじめっ子と変態教師たちに反撃する女子高生を、『フィギュアなあなた』『甘い鞭』で石井隆監督作品に連続出演した桜木梨奈と、モデル・舞台女優として活動し、本作で劇場公開作品デビューした島村舞花がフルヌードで熱演。また、浅田駿、中村映里子、安部智凛、飯島大介、諏訪太朗、不二稿京が出演している。2014年1月18日(土)より新宿K’s cinema他で公開。

佐藤寿保監督 構想10年までの流れで、9.11の事件があった時に頭のここらへん(てっぺんを指して)に『華魂』のイメージみたいなのが浮かびあがっていた。3.11で福島原発事故が起こって、今やらなければいつやるんだという感じ。重いテーマ。弱者というか抑圧された者…世界規模のことでいじめが蔓延していると。その縮図でもある“学校”でのいじめ問題にスポットを当ててみた。僕も業界のいじめられっ子なので(笑)。このまま潰されないぞ! というそこら辺のところを心込めて作ってみた。

桜木梨奈 私も小中学校の時にいじめられた経験があり、(演じた)瑞希みたいに強くなかったけど、この映画の桐絵ちゃんみたいにかばってくれる子もいて、なんとか中学時代は生きてこられた。本当は瑞希みたいな立ち向かえる人間になりたかったから役の中でできた。100倍返しです(笑)。

島村舞花 確かにハードなシーンはあったけど、(演じた)桐絵は天然で大人しくておっちょこちょいな役柄。ひかえめな女の子だし、ハードなというよりは、可愛らしい、女子高生らしい桐絵を演じた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。