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『ふしぎな岬の物語』モントリオールW受賞

【FREE】『ふしぎな岬の物語』モントリオールW受賞

2014年09月03日
 東映配給『ふしぎな岬の物語』(10月11日公開)が、第38回「モントリオール世界映画祭」(8月21日~9月1日)ワールドコンペティション部門に正式出品され、審査員特別賞グランプリ及びエキュメニカル審査員賞の2冠を受賞した。

 審査員特別賞グランプリは、最優秀作品賞グランプリに次ぐ同映画祭2番目の賞。日本作品の審査員特別賞グランプリ受賞は『わが母の記』(原田眞人監督/'11)以来3年ぶり、エキュメニカル審査員賞の受賞は『長い散歩』(奥田瑛二監督/'06)以来、8年ぶりとなる。

 受賞理由は、「これは、長い人生のなかで起こる “素晴らしい瞬間(出来事)” を切り取った、優しさに溢れた良質な映画です。 “喪失”  “愛情”  “友情” 、そして日本の海辺の、ある村にあった “繋がり(コミュニティ)” が描かれます。結論ですが、この映画(をご覧になった後)は、過去への郷愁を抱きながらも、 “一生懸命に生きる…。” という気持ちにさせられる…そんな映画です」。喜びのコメントは次の通り。

吉永小百合
 スタッフ一同、皆様に感謝いたします。こんな賞をいただき、私たち皆、本当に感激しています。どこにでもあるような、でも人と人とが絆を持って生きていくことの大切さを謳っている作品が外国でこのように受け止めていただけたというのはとても嬉しく、また日本のお客様にも観ていただき、すごく今辛くて悲しい思いをしている人が日本でも多いと思うので、そういう方たちに希望を与えられたらと思います。

阿部寛
 非常に嬉しいです。とても素晴らしい賞をいただきました。本当にありがとうございます。この映画をこちらの方が受け入れてくださり、一緒に劇場で見たのですが、この映画の言いたいところをちゃんとお客さんがわかってくれている、そういう反応だったんですね。もしかしたらと思ったのですがこういう賞をいただけてすごく感動しました。

竹内結子
 吉永さん、おめでとうございます! 悦子さんの慈しみで満たされた一杯の珈琲。その味わいが世界中の人の心に届く大きなきっかけとなったことに間違いはないはずです。いち吉永小百合ファンとして、この『ふしぎな岬の物語』に登場が叶った出演者としてひたすら喜び、感謝の気持ちでいっぱいです。

笑福亭鶴瓶
 両方獲りましたと聞いた瞬間に、鳥肌が立ちました! しかし僕が会場に行かんでよかった。なぜかと言うと、吉永さんはフランス語で、阿部さんは英語で挨拶したでしょ。僕が行ったら何語で喋ればええねん!と。しかしこれは皆幸せな気持ちになるし、岬の方々も喜んでると思います。吉永さんの想いがようやく花咲いたと思います。本当におめでとうございます。そして、朝から幸せにしてくれてありがとうございます。

成島出監督
 映画『ふしぎな岬の物語』は共に企画から携わった吉永さんを中心として、スタッフ・キャストが皆心を一つにし、大変良いチームワークで作り上げることができました。人と人とが想いを持って「つながる」ことだけが人を救っていく、という普遍的なテーマが、海外でも受け入れられたことを大変嬉しく思います。本当にありがとうございました。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。