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東映『さいはてにて~』29日完成披露試写会

【FREE】東映『さいはてにて~』29日完成披露試写会

2015年01月31日
 東映配給『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』(2月28日公開)の完成披露試写会が1月29日(木)夜、新宿バルト9で行われ、出演の永作博美、佐々木希、桜田ひより、保田盛凱清、監督の姜秀瓊(チアン・ショウチョン)が登壇し、舞台挨拶した。

 当日は満席の会場の中、映画さながら焙煎珈琲の店主の役柄を彷彿とさせる衣装をまとった永作が、「今日は本当に寒い日でしたが、こんなにお客さんが来てくれて、本当に嬉しく思っております。とても静かで優しい、そしてなぜかちょっぴり切なくもなる映画が出来たなと思います。みなさんに気に入って頂けたら幸いです」と挨拶。佐々木は「初めてのシングルマザー役で不安でしたが、この日を迎えられて本当に嬉しく思います。弱さを隠すために強がるというトゲのある母親でしたので、とても繊細な表現が必要だったと思うのですが、そういう時に監督や永作さんがアドバイスをくれて何とか乗り切れました。みなさんの感想が気になります」とはにかみながら挨拶した。

 台湾から来日した、新鋭の女性監督、チアン・ショウチョン監督は「今日、日本でお客さんに観て頂くことになって本当に嬉しく思います。本作では日本の良さも出てますので、ぜひ、皆さんに宣伝してください」と挨拶したのち、「日本人の俳優、撮影スタッフは、プロフェッショナルだと聞いておりましたが、実際は期待以上でした。永作さんは真摯でオープンな気持ちで、私みたいな海外の監督に接してくれました。佐々木さんは、グッドタイミングで出会ったと思います。これから実力派の女優になる方だと思いますが、この映画でも、ものすごく努力をされていたと思います。素直なところ、ひたすら頑張るところは役に重なるところがあって。皆さん、真心をもって接していけたので、本当の家族のように過ごすことができました」と日本の最果ての地、石川県能登半島の珠洲市での撮影について感激しながら語った。

 そんな監督の演技指導について話が及ぶと、「あまりカットを割らないで、撮っていく手法が、日本の静かな空気をきちんと形にしてくれたと思います。私にとっても非常にありがたい作品です」と永作。佐々木は「長回しの手法は、なかなか体験したことがなくて、結構目が泳ぐぐらい戸惑っていたのですが、永作さんが魔法の言葉をかけてくれて、自分の思う事をやっていいんだとふっきれて、力をくださってありがたいなと思いました」と述べ、先輩女優のアドバイスが成長につながった様子だった。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。