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第2回「日本シアタースタッフ映画祭」、チャリティー全面に明日17日まで開催

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第2回「日本シアタースタッフ映画祭」、チャリティー全面に明日17日まで開催

2011年04月16日

期待作10選.jpg


 第2回「日本シアタースタッフ映画祭」が16日、サイエンスホール(北の丸公園 科学技術館内)で始まった(17日まで)。同映画祭は、全国の映画館で働く人(=シアタースタッフ)が投票し、前年度(2010年3月~2011年2月)の公開作品の中からグランプリにあたるグランシャリオ賞(邦画が対象)をはじめ、各賞を決定。また、「期待作10選」として、今後期待される10作品の選出も行う。映画祭の運営もシアタースタッフ自らが手掛ける。映画祭は昨年に初開催され、今回が2回目。今年は東日本大震災の発生を受けて、開催の可否を議論した末、チャリティーの色合いを全面に押し出して開催することとなった。昨年に続き、司会は映画パーソナリティーの襟川クロ氏が務める。
(写真上は、「期待作10選」発表イベント)

「岳‐ガク‐」片山修監督.jpg 初日は、期待作10選の1本「岳‐ガク‐」がオープニングを飾った。上映後、オープニングセレモニーの冒頭では、会場全体で震災の犠牲者に対し黙祷を捧げた。藤原遊実行委員長は「日頃の心労を忘れ、映画を通じて、楽しい時間を過ごしていただければ」と語り、第2回映画祭の開催宣言を行った。

 続いて登壇した「岳‐ガク‐」の片山修監督(写真右)は「この映画は、昨年1年間かけて長野県で撮影した。スタッフ、キャストは生きること、諦めないことに向き合い、真摯に作った。震災前に作った映画ではあるが、見ていただいて、一歩でも前に進む力を与えられたら嬉しい」と述べ、藤原委員長から期待作10選の賞状が手渡されると、喜びの表情を見せた。

 期待作10選の発表イベントでは、各作品の予告編が上映され、「アメイジング・グレイス」「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」「小川の辺」「日輪の遺産」「電人ザボーガー」の宣伝担当者が順に登壇、自社作品のアピールを行いつつ、シアタースタッフや客席からの質問に答える場面もあった。

 そして、注目のチャリティー・オークションには、希少価値の高い品々が集まった。主演男優賞の役所広司から「最後の忠臣蔵」撮影当時に着ていた皮ジャン、主演女優賞の松たか子と中島哲也監督のサインが入った「告白」のDVD、助演男優賞の桐谷健太からは「BECK」で着用していたTシャツと写真集、その他にも多くのアイテムが出品された。

 映画祭の名誉会長である松本零士氏は、世界に20体しかない森雪(「宇宙戦艦ヤマト」)のフィギュアを提供した。観客は専用シートに購入希望商品と申請金額を明記し、最高金額を提示した人が落札することになる。このオークションの売上は全額、日本赤十字社を通じて義援金として寄付される。チャリティー・オークション後、期待作10選の1本「八日目の蝉」の上映をもって、映画祭初日は終了した。

 2日目(最終日)の明日17日は、グランシャリオ賞「告白」や洋画部門1位「インセプション」の上映、また「インセプション」に出演した渡辺謙が呼びかけ人である「kizuna311」の上映、そして、各賞受賞者らが登壇する授賞式/クロージングセレモニーが行われる。



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