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すごいSF映画がやってくる…12月公開『ゼロ・グラビティ』 (vol.85)

平池記者の「競馬ときどき映画」

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すごいSF映画がやってくる…12月公開『ゼロ・グラビティ』 (vol.85)

2013年11月05日

すごいSF映画が12月に劇場公開されます。『ゼロ・グラビティ』です。年末はたくさんの話題作が控えていますが、この映画が旋風を巻き起こすのではないかと、密かに期待しています。


「もし、宇宙空間で孤立してしまったら…」
誰もが1度は考えたことのあるこの恐怖を、完璧な3D映像で再現してしまったのが本作。もちろん詳しくストーリーは述べられませんが、ちょこっとご紹介したいと思います。

主人公は宇宙飛行士のライアン(サンドラ・ブロック)とマット(ジョージ・クルーニー)。映画は冒頭、シャトルの周辺で宇宙遊泳しながら作業をしている彼らを映します。

もうここから一気に引き込まれるんです。上下左右のない無重力の世界。カメラは縦横無尽に動き、ライアンやマットの姿を360度から捉え、あたかも自分も宇宙に浮かんでいるような「新感覚」に陥ります。

そして、突如猛スピードで現れる宇宙ゴミ(衛星の破片)。シャトルは破壊され、ライアンとマットは宇宙に投げ出されます。ここから3D映像も威力を最大限発揮。映像が「飛び出す」ことばかり注目される3Dですが、本作では漆黒の宇宙の「奥行き」が恐怖を増大させます。眼下に広がる地球との絶望的な距離感も、また不安を煽るんです。

音も素晴らしい。ヘルメットを被った宇宙飛行士と同様の体験ができるよう、少しフィルターがかかったようなこもった音。静寂の中でやりとりされる通信、そして、主人公の精神と身体の状態を表す心臓の鼓動。宇宙だからこそ、1つ1つの音が頭の中に響き渡ります。

後半、ライアンの酸素が間もなく底をつくという場面では、観ているこちらまで息苦しく、手に汗握る展開に。地球を1周し、再び襲ってくる衛星の破片も恐ろしい存在です。果たして、ライアンとマットは無事地球に帰還できるのか、それとも、永遠に宇宙を漂流する運命となるのか…。

とにかく全てが圧巻。映画の上映終了後、全編に渡る圧倒的な緊張感から解放され、多くの人は良い意味でグッタリとした脱力感を味わうことになると思います。


登場する俳優はほぼサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーのみですが、地上で通信する相手がエド・ハリス(声のみ)というのが心憎い。『アポロ13』でも管制塔の主任役を演じていましたからね。ちょっとしたリンクを感じてしまいました。

この映画、アメリカではすでに公開され、大ブレイクしています。これまでに興収は2億ドルを突破し、現在も快進撃を続けています。特徴的なのは、作品の高評価ゆえに、口コミで広がっている点。

今年、同じくアメリカで2億ドルクラスのヒットとなった映画として、例えば『ワイルド・スピード EURO MISSION』があります。この作品は公開された週末3日間の成績が9700万ドル。そして、翌週末は64%のダウン。『オズ はじまりの戦い』も48%、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』も47%、『ワールド・ウォーZ』も55%とそれぞれ大幅なダウン。

という具合に50%前後落ちるのが普通の中、『ゼロ・グラビティ』は5500万ドルスタートで、翌週はたったの23%ダウン。その後も、30%、33%ダウンと、ほかの作品が平均的に40~50%台で落ちていく中、実に腰の強い興行を展開しており、作品の評判が良さが窺えます。

3D映画は良し悪しがはっきりと分かれますが、この作品は3Dで観て間違いなし。お正月に観る作品として相応しい大作感と、アカデミー賞の有力候補とも言われるクオリティの高さ、その両方を兼ね揃えた秀作です。91分というお尻に優しい尺なのも素敵。おすすめ作品です!


平池アイコン(サイト用).gif平池由典(ひらいけ・よしのり) 映画部記者 兼 サイト事業部所属
 映画・DVDの取材を担当しています。“宇宙人が攻めてくる系”映画が大好物。趣味は競馬と映画鑑賞。当コーナーでは、競馬と映画を中心に自由につぶやいていきますので、良かったらご覧ください。

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