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訪問レポート第一弾:さいたま新産業拠点「SKIPシティ」

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訪問レポート第一弾:さいたま新産業拠点「SKIPシティ」

2007年08月08日
デジタル映像制作拠点施設・彩の国ビジュアルプラザなど
 「国際Dシネマ映画祭2007」は悪天候にも関わらず大盛況
 ロケ使用の「夕凪の街 桜の国」舞台挨拶&プレミア上映会も開催 


 7月としては観測史上最強と言われる台風が日本列島に近づき、あいにくの空模様となった14日土曜日。
 今年で4回目を迎える「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2007」オープニングセレモニー&「夕凪の街 桜の国」舞台挨拶取材を兼ねて、会場となった埼玉県川口市にある「SKIPシティ」の取材に訪れた。

生活科学センター・彩の国くらしプラザ

 JR京浜東北線川口駅から、映画祭期間のみ運行中の直行バスでゆられること約15分。バスを降りて、すぐ目に飛び込んでくる天文台の屋根が印象的なSKIPシティに到着した。

 筆者がSKIPシティを訪れるのは今回が初めて。オープニングセレモニーが始まるまでに、シティの取材に取り掛かった。


 まずは、樹木の並ぶプロムナードを向かって左側に位置する建物・彩の国くらしプラザに入館。
 本館は、消費生活の分野では全国初の参加体験型施設だそうだ。

 コンビニやコミュニティ室のある1階から2階に上がると、大人から子供まで分かりやすく学ぶことができる体験&展示コーナーが盛りだくさん。
 「住まいの危険さがし」コーナーでは上下する洗面台、上りやすい階段など、お年寄りや体の不自由な方も快適に暮らせる住空間が展示されている。普段何気なく過ごしている生活環境でも、例えば車椅子での生活に置き換えてみると、不便な点がたくさんあることを学ぶことができる。その他にも、商品ラボコーナー、買物チェックコーナーなど様々なコーナーで楽しむことができた。

デジタル映像制作拠点施設・彩の国ビジュアルプラザ

 くらしプラザを出て、今度は向かいにある建物・彩の国ビジュアルプラザに入館。1階のガイダンスルームには100インチの大型ディスプレイが2台設置してあり、本館2~3階にある映像ミュージアムの楽しみ方ガイドや、子供たちの映像作品の上映を行っている。
 本館2階に上ると映像ミュージアムの入り口に到着。ここでは映画が作られる過程を学ぶことができる。筆者は映画記者だけに、ここが一番興味深かった。

 赤青緑黄色の光が鮮やかで幻想的なトンネルを抜けると、まずは映像の歴史を学ぶコーナー。どのように映像が誕生し現在に至るのかを隈なく学ぶことができるコーナーだが、パラパラ漫画やストロボ動画など、初期の「映像」を体験することができる。特にストロボ動画の体験できる機器は特筆もの。夢中になりすぎてカメラで撮ることをつい忘れてしまった。(※左写真の撮影機後方にある丸いテーブルのようなものがそれ)


 続いて、映画の作られる過程を追うコーナー。企画・演出コーナーでは、溝口健二、小津安二郎、黒澤明ら巨匠のパネルに加え、実際に映画撮影時に使用された台本や演出絵コンテなども展示されている。
 その後も美術、撮影・証明、編集、サウンド、VFX、アニメーション、スタッフ、CGコーナーと続き、一つの映像作品ができるまでの一連の流れを見学することができ、非常に勉強になった。特にVFXコーナーに展示されている宇宙戦艦の模型(右写真/SF映画「スターシップ・トゥルーパーズ」で実際に使用されたもの)の精巧さにはウットリ見入ってしまった。


 その後3階に進むと、そこは映像制作ゾーン。ここでは簡単な合成体験のできるスタジオがあり、地べたに置いてある絨毯に座ると、スクリーンには空飛ぶ絨毯に乗っている映像が映し出される仕組みになっている。
 映像の世界では当の昔に当たり前となっている合成の技術だが、こうやって生で現場を体験してみると実に新鮮。演者はブルースクリーンの前で絨毯に座っているだけだが、画面の中では立派に空を飛んでいるのだから、映像の力は本当に凄い。

 合成技術に感心しながらさらに先に進むと、次は未来映像コーナー。ここでは今年の10月14日(日)まで、「メディア・エクスプローラー2007展」が開かれている。探求者、冒険者の意味である「エクスプローラー」という通り、この展覧会ではこれまで経験したことのない新しいメディアと表現が展示されていた。その中には、目の不自由な人が利用する「点字」を、目の見える人が楽しく学ぶことのできる「音点字」や、線を読み取り、次に描く線を考えるロボット(右写真)など、ユニークな作品が勢ぞろいし、子供たちも楽しめる空間となっていた。


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