FOX「glee 踊る♪合唱部!?」、1/7レンタル

　20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンは２０１１年、新海外ドラマ「ｇｌｅｅ 踊る♪合唱部!?」で勝負をかける。

　昨年から今年にかけ、「24」「プリズン・ブレイク」と海外ドラマの２枚看板が相次いで終了したＦＯＸだが、このビッグ２に代わる大ヒットを狙うのが「ｇｌｅｅ」だ。全米ではティーンを中心に一大センセーションを巻き起こし、本作のキャストがホワイトハウスやメジャーリーグのワールドシリーズ始球式に招待されるなど、その人気は社会現象化。昨年放送を開始したばかりだが、すでにシーズン３まで製作が決定している。

　本作は、オハイオ州にある片田舎の高校のグリークラブ（＝合唱部）を舞台に、落ちこぼれ部員たちのサクセスストーリーを描くミュージック・ドラマだ。部員の個性を大切にするエピソードが視聴者の共感を呼び、エミー賞を筆頭に各ＴＶ賞を席巻。青春ドラマの枠を超え、幅広い層に支持されている。また、ジャーニー、ボン・ジョヴィ、アヴリル・ラヴィーン、ジョン・レノン、ヴァン・ヘイレンなど、80年代のポップスから最新のヒットまで、錚々たるアーティストの楽曲を使用しており、発売されたサウンドトラックは、５タイトル中３タイトルが全米アルバムチャートで１位を獲得するなど大きな話題となった。

　同社マーケティング本部ＰＲの鈴木章公氏は、本作のリリースについて「これまでとは違う角度からマーケット拡大を図りたい。来年はこれでいきます」と意気込みを語る。海外ドラマＤＶＤのファンは30～40代の男性が中心だが、「本作のターゲットは10代を含む若い女性層。海外ドラマを見たことがない人にアプローチを試みます。また、40代以上の女性にも、楽曲の良さでアピールできると思います」と狙いを話す。

　新たな層を開拓するため、ＤＶＤリリースの際にはこれまでとは異なる戦略を試みる。「新しいジャンルなので、まずは中身を見てもらうことが先決」（鈴木氏）という考えのもと、ＤＶＤ第１巻（Vol.1１）には一挙４話を収録（※通常は２話）。さらに、隔週リリース（※通常は１ヶ月に１度）でユーザーの囲い込みを図る。また、森川智之（「ＢＬＥＡＣＨ」）、坂本真綾（「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版：破」）、小野大輔（「涼宮ハルヒの憂鬱」）、水樹奈々（「ＮＡＲＵＴＯ」）、日高のり子（「タッチ」といった実力派声優陣を起用し、アニメファンにも強力アピールする。

　ＤＶＤは、11年１月７日（金）にVol.１～３をレンタル開始。続けて１月21日（金）にＶｏｌ４～６、２月４日（金）にVol.７～10をリリース。セルは、Vol.１（税込１４９０円）を１月７日に、コレクターズＢＯＸ（税込１万５１２０円）を２月４日にそれぞれ発売する。また、サウンドトラックＣＤ全５タイトル（ソニーミュージック）も１月１日（元日）に発売予定だ。