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KADOKAWA 堀内大示 執行役員映像事業局局長 “「ごった煮」が我らの力”

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KADOKAWA 堀内大示 執行役員映像事業局局長 “「ごった煮」が我らの力”

2017年04月25日

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 KADOKAWAが、2月下旬に2017年から2018年にかけてのラインナップを発表した。(記事はコチラ

 毎年この時期の発表が恒例化している。昨年は1976年公開『犬神家の一族』から始まった角川映画が40周年を迎えた節目だったが、今年のラインナップは昨年を上回るパワーを感じさせる。席上、井上伸一郎代表取締役専務執行役員も「昨年より増したラインナップを揃えることができた」と表現した。参加した興行者は各人各様で、様々な作品に関心を寄せており、KADOKAWAも手応えを感じているようだ。

 今号では、堀内大示執行役員映像事業局局長(=写真)にインタビュー。KADOKAWAの今後のラインナップの全容を語ってもらった。

 本誌2月号に掲載した松竹東宝東映の3社ラインナップインタビューと照らし合わせると、映連4社の違いが見えてくるだろう。





角川映画40周年成果あがる

――角川映画40周年だった昨年は、どんな1年でしたか。

堀内 製作費、公開館数が大きな映画を作ることを目指してやってきた1年でした。私が就任(15年4月)して日が浅いこともあって、その結果が出るまでの中間期だと思っています。その中で、いくつか成果もありました。邦画では『聖の青春』『貞子vs伽椰子』等が世間的に話題を広げることができました。洋画で一番大きかったのは、今年1月に公開した『沈黙‐サイレンス‐』。当社が日本国内におけるライセンスを全部担当できたのは素晴らしいことでした。それからアニメでは『劇場版 艦これ』が広いターゲット向きではなく、狭いコアファン向けにリピートで見てもらう作品として公開し、年明けの4D版も含めてまずまずの成績を収められました。

――昨年を振り返ると、本当に多種多様な作品を配給してきたんですね。

堀内 映連の中でKADOKAWAがほかの3社と大きく違うのは、邦画と洋画とアニメの3つを1社の中でやっているところです。先日のラインナップ発表でも話しましたが、人からよく「KADOKAWAのラインナップはごった煮だね」と言われます。ごった煮であることは僕らの力であり、多様なエンタテインメントをお客さんに提供できることを誇りに感じています。4月から始まる新年度も同様に、ポジティブな意味でのごった煮の中で成功をつかんでいきたいと思っています。


アニメ配給レーベル立上げ

――今年のラインナップは昨年と同様、30本を超えました。堀内さんはラインナップ発表の席上で、重点を置く施策・作品4点として、アニメ5作品、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『空海―KU‐KAI―』、『バーニング・オーシャン』を挙げました。もう少し掘り下げたいのですが、まずはアニメから。

堀内 最近よく言われますけど、アニメと実写を見るお客さんに垣根がなくなってきました。当社はずっとアニメをやってきた会社です。テレビアニメ中心で、劇場版の公開は年に1本か2本程度でしたが、テレビアニメのノウハウは劇場版にも生きてくると思っています。いきなり広いターゲットのものというよりは、まずはテレビアニメで開拓したお客さんが見に来られるもの、つまりテレビアニメのスピンアウトとしてのアニメ映画を、今年は5本出すのが重点施策の一つです。

――映画化するテレビアニメのタイトルは、『オーバーロード』『ブレイブウィッチーズ』『ノーゲーム・ノーライフ』『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』『文豪ストレイドッグス』の5本。今回、配給レーベルとして「角川ANIMATION」を立ち上げました。

堀内 角川ANIMATIONは、いわゆるアイコンです。テレビアニメに角川ANIMATIONという呼称は使わず、そこからスピンアウトした劇場版アニメを角川ANIMATIONという一つの括りにしていきます。今回ラインナップに入れた5作品は、国内において、配信やDVDもヒットしていますが、実は海外でも大人気なんです。海外配信権に高い値が付きました。そういう現象がある中で、まずKADOKAWAのアニメは自分たちの得意なジャンルから積極的に出ていきます。

――昨年は『艦これ』1本でしたから、5本とは一気に増えましたね。この中で、興収で2ケタを狙うような作品はありますか。

堀内 2ケタ行くかどうかは、やってみないとわかりません。ただ前提として、館数を絞って入場者プレゼント等のリピート施策をやるタイプの作品ですので、10億円を目指すというよりは、コンパクトにやってP&Aもそれほど使わずに利益を出していく方法をとります。


続きは、文化通信ジャーナル2017年4月号に掲載。

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