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東京コミックコンベンション2017開催 胸組光明実行委員長に聞く

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東京コミックコンベンション2017開催 胸組光明実行委員長に聞く

2017年11月28日

東京コミコン 胸組氏.jpg


 映画界にとって大注目のイベント「東京コミック・コンベンション」が、2016年12月に初めて日本で開催された。会場の幕張メッセには映画会社を含め100社以上が出展し、第1回にもかかわらず2日間で3万2千人が来場する大盛況となった。

 米サンディエゴやニューヨークのコミコンは、映画やアニメーションの祭典として広く認知され、期間中には毎年十数万人が訪れるビッグイベントとなっている。順調な滑り出しを見せた東京コミコンも、今後さらにコンテンツ力と集客力を高め、本場コミコンのような存在まで成長することができるのか。第1回(17年12月1~3日)の開催を目前に控え、東京コミコンの実行委員長である胸組光明氏(=写真)に、コミコン開催に至った経緯や第1回開催時の状況、そして今回の概要について聞いた――。





高額のレプリカに手応え

――まず、このような大きなイベントを実現させた胸組さんのバッググラウンドを伺いたいのですが、これまでどのような活動をされてきたのですか。

胸組 以前は、証券マンとしてアメリカに10年ほど駐在していました。初めはニューヨークにいましたが、当時はバブルの最盛期で、MCAを松下電器産業が買収、コロンビア・ピクチャーズをソニーが、カロルコ・ピクチャーズをパイオニアが買収したりと、日本のお金が全米を席巻している頃でした。今後、証券会社としても映画は面白いビジネスに成り得ると思い、もともと映画好きだったこともあり、ロサンゼルスに異動させてもらい、7年間駐在していました。そこで映画会社と様々なお付き合いをすることができました。例えば、アメリカの映画会社で映画を制作するので、日本の企業に出資してもらえないか?という話をしたり。そのあと、1994年に日本に戻って独立し、「株式会社スタイルオンビデオ」を立ち上げました。これが映画関係の仕事をするきっかけで、当初は画像処理ソフトの会社だったのですが、1997年、東京タワーに映画小道具のミュージアム「ハリウッドコレクターズギャラリー」をオープンし、ハリウッド映画で使われた小道具などを展示して、2年半ほど営業していました。

――ビジネスとして成功したのですか。

胸組 それほど儲からなかったですが(笑)、損はしなかったです。そこでビックリしたことが、ミュージアムに設けていたグッズショップについてです。10坪ほどのスペースで映画グッズを売ったところ、意外にも高額商品が売れていくのです。“プロップレプリカ”といって、例えば、『スター・ウォーズ』のXウイング・ファイターの大きなモデルや、ライトセイバーなど、20万円もするような商品が次々と売れました。「これはビジネスになるな」と思い、ハリウッド映画のグッズ販売の会社に方向転換することにしました。

――ミュージアムでは実際に撮影で使われた貴重な小道具などを展示したわけですよね。どうやって調達したのですか。

胸組 当時はインターネットが普及し始めた頃で、ネットでコレクターと繋がりができ、アメリカやヨーロッパの知人をたどって、世界中に買いに歩きました。展示したものは、コレクションとして買ってきたものです。例えば、『エイリアン』でリプリー(シガニー・ウィーバー)が着ていた革ジャケットや、エイリアンのスーツやヘッド。『ターミネーター2』でアーノルド・シュワルツェネッガーが着ていた革のジャンパーやズボンなど一式は非常に高く、当時500万円ほどで購入しました。展示やグッズ販売だけでなく、その会場で俳優のサイン会なども行いました。ちょうど『スター・ウォーズ エピソードⅠ/ファントム・メナス』が公開された頃で、SW人気が再燃していたので、ダース・モール役のレイ・パークやボバ・フェットのスーツアクター(ジェレミー・ブロック)を招いてサイン会をしたところ、SWファンに大いに喜ばれました。俳優を日本に招いて、その会場でグッズを売る。そうやってハリウッドコレクターズギャラリーを周知させていきました。

――スタイルオンビデオをグッズ販売会社として再スタートしたあとは、どうやってレプリカなどの商品を調達したのですか。

胸組 主に2つのパターンがあり、1つは、ライセンサーとライセンス契約をして、自分がメーカーとして物(レプリカ)を作るケースです。実際に映画で使った小道具を借り受け、見本にして作るのですが、3Dスキャンのある現在とは違ってそう簡単な作業ではないので、アメリカのSFX工房などの協力を得てプロトタイプを作ってもらい、それを中国の工場に持っていって大量生産するというモデルでやっています。もう1つは、海外のメーカーの日本の代理店になって販売する輸入販売です。

――今はオンラインで販売されているようですが、実店舗はないのですか。

胸組 今はありません。ただ、以前は上野、世田谷に実店舗がありました。実店舗で実物を見てもらい、大きさや重さを確認して買って頂くのが1番良いので、どこかの時点で実店舗は復活させたいと思っています。

続きは、文化通信ジャーナル2017年11月号に掲載。

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