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『海すずめ』製作発表に大森監督、武田梨奈

【FREE】『海すずめ』製作発表に大森監督、武田梨奈

2015年09月18日
『海すずめ』製作記者発表会 『海すずめ』製作記者発表会

 アークエンタテインメント配給の愛媛県・宇和島伊達400年記念映画『海すずめ』の製作発表記者会見が16日に千代田区・都道府県会館で実施され、監督・脚本の大森研一、出演の武田梨奈、小林豊、吉行和子、石橋寛久氏(宇和島市市長)、伊達宗信氏(宇和島伊達家13代目当主)、みきゃん(愛媛県ご当地キャラ)が登壇した。

 舞台は現在も「お殿様」が存在するめずらしい街・宇和島市。宇和島市や伊達家の歴史を大切にしている地元の大祭「宇和島伊達400年祭」をキッカケに製作され、愛媛県南予全域で開催される「えひめいやしの南予博2016」を盛り上げる映画として誕生する。伊達氏は、「400年祭は、今生きている人しか経験できないこと。歴代の当主が宇和島市を守るために様々なことを行ってきた。その想いを継承していくことが13代目の私に与えられた宿命の様に感じている。何ができるかと考えた時、市民や全国の宇和島の人たちに夢のある未来を見せてあげるということが大切であると、監督との話の中で行き着いた」と企画への想いを語った。

 同企画は愛媛県出身の大森監督が伊達氏とともに立案・推進しており、オリジナル脚本作品。撮影は宇和島市での全編オールロケ。大森監督は、「昨今の日本映画界の状況を見ても、これほど恵まれた条件で撮影できることはない。ひとえに皆様のおかげです。始まりは県人会で伊達氏の奥様に出会ったこと。その後、伊達氏に会い、『宇和島市で何かしたい』という想いがこのような形となった。撮影準備を市の方々と関わりながら進めてきた。実際の撮影でもエキストラなどの方法でご協力頂く。まさにお祭りのように皆さまと共に撮影を行えたら嬉しい。宇和島の魅力を描きたい」とコメントした。

 物語は図書館「自転車課」という仕事に携わる主人公・赤松雀(武田)が街から島まで駆け巡り、様々な人に本を届けるという内容。あたたかな人の中で繰り広げられる爽やかな青春映画。「宇和島伊達400年祭」に必要な書物の行方をめぐる歴史ロマンスペクタクルの側面ももつ。撮影は、9月末~10月中旬を予定。その後ポスプロに入り、16年初夏に劇場公開。武田は、「愛のある作品。まだワンシーンも撮ってないが、良い映画になると確信を持っている。雀の夢は小説家になることで、夢に向かいながらもプレッシャーと闘っている女の子。大森監督から宇和島市の写真を見せてもらい、本当に素敵な所だと思った。撮影現場が楽しみ」と現場への意気込みを語った。

 雀の同僚で元ロードレーサーの岡崎賢一役を小林、物語のキーマンとなる元図書館職員で戦死した恋人をもつ三好トメ役を吉行が演じる。その他出演者は、内藤剛志、岡田奈々、目黒祐樹、赤井英和、野川由美子、宮本真希ら。製作委員会は、ウサギマル、キングレコード、アークエンタテインメント。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。