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ドローン映画『フル・コンタクト』監督の話

【FREE】ドローン映画『フル・コンタクト』監督の話

2015年10月29日
コンペ『フル・コンタクト』左から主演コラン、フェルベーク監督 コンペ『フル・コンタクト』左から主演コラン、フェルベーク監督

 第28回東京国際映画祭コンペティション部門にオランダ=クロアチア映画『フル・コンタクト』がノミネートされ、27日に全2回の最終上映を迎えた。会場のTOHOシネマズ六本木ヒルズには、ダビッド・フェルベーク監督と主演のグレゴワール・コランが登場してトークショーを行った。

 ドローンの遠隔操作で誤爆をしてしまった男を描く現代の寓話。遠く離れた空軍基地で戦闘機を操縦しているアイヴァンは攻撃の為に外国に行ったこともなければ、爆撃に使用している機体に触れたこともない。最新の戦争は、彼のような兵士の安全を保ち、被害者との関わりを断つ。しかし、誤爆によって、アイヴァンは人生のあらゆるものから隔絶されていく。

 トークショーでは、観客と登壇者との間でQ&Aの時間が設けられた。幅広い年齢層の観客が集まったが、ある年輩の観客は「素晴らしかった。是非、賞を獲ってもらいたい。日本で公開され、広く知られることを願っている」と興奮気味に絶賛。それに対してフェルベーク監督は「ありがとう。本作を売るつもりはなく、(日本の配給会社に)ただで差し上げたいくらいの気持ち」と返答した。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。