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『走れ~』中川監督、2年連続TIFF出品

【FREE】『走れ~』中川監督、2年連続TIFF出品

2015年11月03日
『走れ、絶望に追いつかれない速さで』左から中川監督、太賀、小林、木ノ内の4氏 『走れ、絶望に追いつかれない速さで』左から中川監督、太賀、小林、木ノ内の4氏

 第28回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門では『走れ、絶望に追いつかれない速さで』が10月30日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで上映され、舞台挨拶には中川龍太郎(監督)、木ノ内輝(製作総指揮)、太賀(出演)、小林竜樹(出演)が登壇した。

 撮影が行われたのは昨年10月頃。青春時代を共有した親友・薫(小林)の死を受け入れられないでいる漣(太賀)。描き遺された絵には薫の中学時代の同級生「斉木環奈」の姿があった。薫にとって大切な存在であり続けた彼女に薫の死を知らせるべく漣は単身、彼女の元に向かう決意をする。死を通して新たに発見される生の煌めきが描かれている。中川監督は25歳という若さで2年連続の出品。昨年度は『愛の小さな歴史』で東京国際映画祭に参加。同作は5月9日に劇場公開された。その中川監督は「自分の実体験に基づいている部分もあり、プライベートな面も。こうして上映されることでパブリックなものになることに喜びを感じている」と語った。制作を手掛けた「Tokyo New Cinema」の代表取締役社長でもある木ノ内氏は「2年連続での上映に感謝。スタッフ、キャストはみな若手だが、上映しても恥ずかしくない作品」とコメントした。2016年に全国順次公開される。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。