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『クロスロード』完成披露にEXILE黒木

【FREE】『クロスロード』完成披露にEXILE黒木

2015年11月18日
フレッシュハーツ配給『クロスロード』舞台挨拶〈左から湊、渡辺、黒木、小池、すずき監督〉 フレッシュハーツ配給『クロスロード』舞台挨拶〈左から湊、渡辺、黒木、小池、すずき監督〉

 青年海外協力隊を描いた映画『クロスロード‐Crossroads』が11月28日より新宿バルト9ほか全国ロードショーされる。16日夜、港区のニッショーホールで完成披露試写会が行われ、多くの観客が集まった。上映前にはサプライズイベントとして、すずきじゅんいち監督、出演の黒木啓史(EXILE)、渡辺大による舞台挨拶が実施され、大きな歓声と拍手が起こった。

 すずき監督は元青年海外協力隊員。その経験から、若者たちがボランティアを通じて、互いの価値観や考えをぶつけ合いながら成長していく青春映画に仕上げた。
また、黒木にとっては初の主演映画作品。ボランティア活動に懐疑心を抱きながらも、秘めた想いに揺れ動く隊員:沢田役を演じた。渡辺は善意の塊だが、身体が動くより先に頭で考え込んでしまう隊員:羽村役を担った。対立する2人の関係を軸にしながら展開される。黒木は「沢田はカメラマンで、ボランティアや偽善者に対してよく思っていない役どころ。男だったら、誰でもその道を通るだろうというような葛藤や迷いを表現し、彼の成長物語として考えた。ボランティアの素晴らしさが伝わる作品になっているはず」と話した。渡辺は「沢田と羽村は同じ協力隊員だが、そこに入った目的や志がまったく違うベクトルに向いている。羽村はボランティアの為に尽力するが、沢田は乗り気ではない。温度差の違いで小競り合いが起きるという関係だった」と役どころを振り返った。両者の演技について司会から訊ねられたすずき監督は「二人は二枚目だが人間的にも芝居的にも真面目。渡辺さんは以前より俳優をやられているが、黒木さんにとっては初主演映画。しかし、日に日に芝居が良くなっていった。なるべく順撮りにしたが、映画が展開されるにつれて黒木さんの魅力に惹きつけられるだろうと思う。皆さまに楽しんで頂けると自信をもって言えます」とアピールした。

 舞台挨拶の後半には、小池百合子(衆議院議員)と青年海外協力隊OGの湊かなえ(作家)の2氏が応援のために駆け付けた。小池氏は「完成おめでとうございます。青年海外協力隊を経験された人たちは、その後の人生も豊かに過ごされている。本作を楽しく、考えさせられながら拝見した。海外協力隊員の苦労やある種の達成感を目の当たりにしながら、一気に観ることができた」とコメント。湊は「平成8年、トンガ王国に家庭科教師として赴任した。2人(黒木、渡辺)の様な人が実際に隊員として居たら、もっと楽しい経験だったと思う(笑)」と興奮気味にコメントした。

 最後に、すずき監督は「青年海外協力隊の発展を願う。本作を一つの参考にして、海外へ行くことがいかに学ぶことが多いのかを知って貰い、どんどん海外に出る若者が増えればいいなと思う」と改めてアピールした。配給はフレッシュハーツ。同社にとって、初の映画配給作品。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。